きゅうちくごがわきょうりょう (ちくごがわしょうかいきょう)

昭和10年(1935年)、竣工。

鋼製昇開橋、橋長507.2m。
鋼製ワーレントラス*1 2基、鋼製吊上塔2基、鋼製プレートガーダー*1 13基(可動桁1基を含む)、コンクリート造橋台(きょうだい*1)2基(左岸側翼壁(よくへき*1)を含む)、鉄筋コンクリート造橋脚14基、バランスウェイト及び巻上装置1式(機械室を含む)よりなる。

国指定重要文化財  平成15年(2003年)、指定。
日本機械学会認定機械遺産*1  平成19年(2007年)、認定。






かつては国鉄佐賀線が通っていた鉄道橋。橋桁の一部が上下に昇降するタイプの可動橋としては、日本に現存する最古の橋。*3
2009年の夏から補修工事が行われていたが、昨年の2月にそれが終了したというので、先日訪れてみた。


「旧筑後川橋梁は,有明海に注ぐ筑後川河口より約8.5km上流に位置する昇開式の可動橋である。佐賀線の建設に際して,筑後川の舟運に配慮し,可動橋として計画され,昭和7年4月に起工,同10年5月に竣工した。橋脚及び両端部橋台の下部構造と,可動桁,吊上塔及び控えトラス桁,さらにその両側に配した鈑桁等の上部構造からなり,全体で507.2mと長大である。
旧筑後川橋梁(筑後川昇開橋)は,わが国に現存する最古の昇開式の可動橋として,貴重なものである。大規模な構造躯体と技術的完成度の高い可動装置の設計及び施工を,専門を異にする技術者らの高度な協同作業のもとに実現した,鉄道可動橋建設技術の確立を表徴する遺構として,重要といえる。」*2

「軟弱な地盤と筑後川の干満の差が大きいため、橋脚の掘削作業は困難を極め、建設には大変な苦労があったと伝えられています。橋桁は若津の造船所で組み立てられ、2隻の台船に乗せられたまま潮の干満を利用して橋脚に設置されました。
筑後川は、当時、大型船舶の運航が頻繁だったため、旧国鉄佐賀線設置時に船舶会社と協議し、列車通過以外は船舶が優先されることが約束され、現在でも、可動橋は通常上がっています。」*3

設計は、旧鉄道省の技術者であった坂本種芳、稲葉権兵衛ら。*3



福岡県大川市側=左岸の堤防、河口側から上流方向に向いて撮影。
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大川市側堤防、上流から河口方向に向けて撮影。
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大川市側の、橋の入口。ゲートが設けられており、夜間は閉鎖される。
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吊り上げ塔下から大川市側の堤防を向いて撮影。
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大川市側の吊り上げ塔の下にある管理室。佐賀市側にはない。
管理室の手前にもゲートがある。可動桁が上がっているときは閉じられている。
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吊り上げ塔下、管理室前から、もう一方の吊り上げ塔。
ここに全長24mの可動桁が降りてくる。
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可動桁を下から見上げる。
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大川市側=左岸側の吊り上げ塔の、トラス構造。
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大川市教育委員会が設置した現地案内看板。
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見学メモ

アクセス

<鉄道およびバス>
財団法人「筑後川昇開橋観光財団」が運営する公式ホームページ参照。JR佐賀駅からと、西鉄柳川駅からの二通りの行き方がある。今回の訪問は西鉄柳川駅経由、大川市側=左岸へ。b0212342_9372733.jpg西鉄柳川駅。

b0212342_9382552.jpg西鉄柳川駅前のバスターミナル。ここの2番バス停から乗車。

 ↓
 ↓ 西鉄バス「佐賀駅(バスセンター)」行きで約25分。
 ↓ 「バスセンター」は「BC」と表記されることもある。
 ↓ バスの時刻表、運賃は、西鉄バス公式サイト内、時刻表検索ツール参照。
 ↓ 運行頻度は1時間に2本。350円。
 ↓ JR東日本のsuicaも使えた。ただし、降りるときだけでなく、
 ↓ 乗車時にも昇降口に取り付けられた機械にタッチする必要がある。
 ↓
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「大川橋」バス亭。下の地図の黒アイコン。

 ↓
 ↓ 徒歩約10分。
 ↓
現地

<クルマ>
九州自動車道八女ICより、約16km。あるいは長崎自動車道東脊振ICより、約16km.
佐賀市側の橋のたもとがどうなっているかはわからないが、大川市側は公園として整備されており、見学者用の無料駐車場がある。
b0212342_1055433.jpg大川市側=左岸側の駐車場。


<レンタサイクル>
西鉄柳川駅で自転車を借りられる。5~24時。一日500円。自転車のタイプは、いわゆる「ママチャリ」。詳しくは、西鉄公式サイト内、駅レンタサイクル案内ページ参照。
西鉄柳川駅から現地まで、約8.5km. 経由する道に自転車専用道路はみつけられなかった。


google map

普段の見学
橋の上は遊歩道として整備されており、歩行が可能。ただし、自転車、ペット同伴は不可。
通行できる時間帯は以下の通り であり、夜間はゲートが閉まって立ち入れない。
3月~11月 9時~21時
12月~翌年2月 9時~17時
休業日は月曜日。ただし祝日の場合は翌日。および12月29日~1月3日
また、強風の場合は立ち入れないことがある。
通行は無料。
以上、*3

可動桁の昇降時刻は、公式サイト参照。サイクルは1時間に1回。橋桁が下がっていればその上を歩いて渡ることができる。

(2012年に、昇降橋部分が故障のため、通り抜けができなくなっていたが、2013年6月に復旧し、それ以降は通行可能
特別公開
特になし。

問い合わせ
財団法人「筑後川昇開橋観光財団」が運営する公式ホームページ参照。



*1 用語解説
*2 文化庁文化財等データベース。構造や建設工事などについての更に詳細な解説あり。
*3 大川市側吊り上げ塔の下にある管理室でもらったパンフレットより。
by h9w457y8i | 2012-01-13 11:43 | 福岡 | Comments(4)

みついせきたんこうぎょうかぶしきがいしゃ みいけたんこうきゅうまんだこうしせつ 
あんぜんとうしつおよびよくしつ

明治38年(1905年)、竣工。
煉瓦造、建築面積107.33㎡、スレート葺
国指定重要文化財 平成10年(1998年)指定。




旧万田坑施設についての概要はこちら

「安全燈」とは、炭坑夫がヘルメットに付けるライトのこと。
「安全燈室」とは、このライトを点灯させるための携帯用バッテリーを充電する部屋。

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安全燈室。
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充電装置。
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こちらは浴室。
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b0212342_1427073.jpg現地案内看板。





見学メモ
旧万田坑施設概要記事参照。
by h9w457y8i | 2011-07-08 14:27 | Comments(0)
だけでなく、世界各地の世界遺産見学のしかた、海外鉄道の乗り方、各地を訪れた時の街角スナップも。