【重要文化財|丸沼堰堤】 行き方、見学のしかた (群馬県 片品村)
アクセス 駐車場 イカダ ダム
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1 アクセス詳細案内
1-1 アクセスマップ/span>
1-2 公共交通機関
1-3 駐車場
2 見学のしかた (ダム周辺へのアクセス可否など)
3 訪れた時の様子 (写真)
4 丸沼堰堤の説明
5 問い合わせ
1 【アクセス詳細案内】
1-1 アクセスマップ
丸沼堰堤は、赤マーカー1
大きな地図で見る
1-2 公共交通機関
6/1〜10月下旬の土日のみ、奥日光湯元温泉にあるバス停(地図・黒7)から運行される、関越交通の路線バスに乗車。
「丸沼ダム」バス停(地図・黒2)からダムの入口まで、徒歩1分。
時刻、料金などの詳細は、関越交通公式HP内、片品尾瀬・日光白根山ロープウェイ・湯元温泉方面バス案内ページを参照してください。
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1-3 駐車場
12月下旬〜4月下旬は、アクセスのための国道120号が積雪のため閉鎖されます。
この期間は全く接近できません。
堰堤(ダム)の近くに、見学者用の駐車場があります。
収容台数は、5〜6台です。
地図・黒3
5月でも、こんな感じで雪が残っています。
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2 【見学のしかた】
丸沼堰堤へのアクセスには国道120号線を使いますが、かなりの山の中であり、冬季(12月下旬〜4月下旬)は積雪のため、国道が閉鎖されます。よって、この期間中は見学できません。
上記期間以外であれば、ダムへの接近は、ある程度可能です。
ただし、上端部分に立ち入ることはできません。
上端部の見学については、下の「訪れた時の様子」を参照してください。
ダムの下端は丸沼の隣の大尻沼の中ですが、そのすぐ近くまでハイキング・コースがあり、そこから間近でダムを見上げることができます。
また、ダム下端部分には沼を渡る渡りイカダが設けられており、自由に乗って、対岸に行くことができます。
地図・黒3の駐車場から、かなり急で細い山道ではありますが、イカダのあるダム下流側にアクセスできます。
ただし、おそらく6月上旬ごろまではハイキング・コースに雪が残っており、ダム下端に接近するのはかなり困難です。
詳細は、下の「訪れた時の様子」を参照してください。
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3 【訪れた時の様子】
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5月。クルマで奥日光にやって来ました。
1 戦場ヶ原。道路は国道120号です。

2

国道を更に山奥に入って行きます。
3 戦場ヶ原から20km。国道沿いに、小さく「丸沼ダム」の案内がありました。
4 案内看板を右(北)に入ると、すぐに見学者用の駐車場があります。
5 駐車場から、眼下に丸沼が見えます。堰堤のダム湖ですね。
6 駐車場から更に丸沼の方に下る道があります。車両は入れませんが、徒歩では問題ありません。
7 上の画像、左側に、舗装されていない細い山道があり、その入り口に立っていた看板。
丸沼遊歩道をダムの下流側に降りていくと、ダム全体を間近で見上げることができる渡しイカダに乗れることは知っていたので、そっちに進んでみましたが。
8 歩き始めてすぐに、行く手を雪に塞がれてしまいました。え、5月なのに...?
9 せっかくはるばるここまで来たのだから、なんとか下まで行けないか、と思いましたが。斜面は非常に急で、雪で滑ったら、最悪、一番下まで滑り落ちてしまいそうだったので、泣く泣く諦めました。標高約1,500mの山奥を舐めてはいけないってことですね。
そこで、一旦駐車場に戻り、そこからダム上端部へ向かう道を進みました。
10 駐車場から坂を50メートルほど下ると、こんな感じでダムの上端部と、その脇の広場が現れます。
11 ダム上端部には入れません。扉は施錠されていました。

12 ダムの下流側。
13 扉の隙間から。

14 ダムの上流側。
15 広場から、ダム湖である丸沼。
16 広場には、重要文化財の記念碑や幾つかの案内看板がありました。
17
18 拡大版はこちらへ。

そう言えば、駐車場にあった案内看板の地図だと、ダム下流側にアクセスできる遊歩道が別にあるような感じだったので、その遊歩道の起点、大尻沼の取水口近くに行ってみることにしました。
19 この看板。

画像はありませんが、大尻沼の取水口近くの国道沿いに、クルマが1〜2台なんとか停められそうな路肩(地図・黒4)があったので、そこにクルマを停めて。
20 そこから数10mのところに、取水堰へのアクセス道がありました。
21 大尻沼一之瀬発電所の取水堰。上端部が遊歩道になっています。
22 上端部から大尻沼側。
23 取水堰の大尻沼側。
24 取水堰近くの大尻沼。沼(というか湖)は大きく曲がっていて、ここからは丸沼堰堤は全く見えません。

25 大尻沼の北側の湖畔に、細い道が続いていました。途中、結構起伏があります。
26 道はかなり細く、崩れかけて、危ないなーと思うところも。
27 道が完全に雪に埋もれているところも。斜面になっていて、滑りそうになりながら雪の上を歩きました。正直、危ないです。
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29 ハイキングコースに入ってから30分。足元は悪く、起伏の多い道を歩き続けると、湖畔の広場に出ました。
30 広場から、遠目ではありますが、堰堤全体を見渡すことができました。地図・黒6。
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33-2000

ここから更に同じくらいの距離を歩くと、丸沼堰堤の真下まで行けそうではありましたが。帰りのことを考えると、合計2時間近く、あの凸凹で起伏が多く滑りやすい細い道を歩くのは体力的に無理、と判断して、ここで引き返しました。
無念...。
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4 【丸沼堰堤の説明】
群馬県北部、尾瀬や日光に近い山中にある丸沼、菅沼、大尻沼の三つの湖は、日光白根山の火山噴火に伴う溶岩流が大滝川を堰き止めたことにより生まれた、典型的な「せき止め湖」です。丸沼堰堤(えんてい。ダムのこと)は、標高約1,400mの高地である大尻沼と丸沼の間に建設され、バットレス構造と呼ばれる特殊な構造を持っています。幅約88m、高さは約32mもあり、水圧を支える遮蔽壁を、鉄筋コンクリート造りの柱と梁(はり)を格子状に組み合わせた「バットレス」と呼ばれる構造物で補強するこの方式は、全体がコンクリートの塊である重力式コンクリートダムなどと比較すると、建設当時は安価に造ることができましたが、複雑な構造となっています。
このダムの耐震設計には、当時日本の耐震設計に関する第一人者であった内務省土木試験所長の物部長穂が提唱する耐震構造理論が適用され、丸沼ダムはこの理論を適用した初のバットレスダムと言われています。
ダムの工事は昭和3年(1928年)に当時の上毛電力により着工され、昭和6年(1931年)に完成しました。国内には他に7つのバットレスダムがありますが、それらと比較しても、高さ、ダム湖の面積、総貯水容量などが群を抜いて大きく、しかもコンピューターなどがない昭和初期に、このような複雑な構造のダムを設計・施工したことについて、高く評価されています。
バットレスダムの希少性、ダムの規模の大きさ、先進的な理論による設計、丁寧で高度な施工技術など、丸沼堰堤は我が国屈指の近代化土木遺産であると言えます。これらのことが高く評価され、平成15年(2003年)に、発電用ダムとしては初めて、国の重要文化財に指定されました。
ダム上端近くの広場にある案内看板。



駐車場にある案内看板。

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5【問い合わせ】
片品村(かたしなむら)役場
電話番号 0278-58-2111
片品村観光協会
電話番号 0278-58-3222
東京電力リニューアルパワー
電話番号 03-6373-1111
このページは、以下の記載などを参照しています。
片品村役場公式サイト内、丸沼堰堤案内ページ
土木学会公式サイト
文化庁 国指定文化財等データベース
現地案内看板
by h9w457y8i
| 2025-05-07 05:57
| 群馬
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