【重要文化財|善光寺 楼門】 行き方、見学のしかた (茨城県)
#廃墟 #寺 #石岡市 #茨城 #文化財
サイトマップ > 茨城県 重要文化財 > 善光寺楼門
ぜんこうじ ろうもん
善光寺(ぜんこうじ)は、茨城県中部、石岡市にあった寺です。現在は無住で、廃寺同然となっていますが、境内入口の楼門(ろうもん)は残り、国の重要文化財に指定されています。
1 アクセス
1-1 アクセスマップ
1-2 最寄りの駅から徒歩
1-3 バス
1-4 タクシー
1-5 駐車場(実質これのみ)
2 見学のしかた(拝観時間など)
3 訪れた時の様子(画像)
3-1 楼門
3-2 本堂(ほぼ倒壊)
4 善光寺楼門の説明
5 問い合わせ
1-1【アクセスマップ】
善光寺楼門は、赤マーカー1
スマートフォンで地図の右側が切れる場合は、画面を横向きに
1-2【最寄りの駅から徒歩】
徒歩圏(道のりで3km以内)に駅はありません。
強いて言えば、道のりで10.5kmほど離れているJR福原駅が、一番近いと思います。
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1-3【バス】
羽鳥(はとり)駅 バス停(地図・黒4)から、
関東グリーンバス、板敷山前(いたじきさんまえ)行きバスに乗車。
↓
↓ [運行頻度] 9〜16時では、1日に2〜3本
↓ [乗車時間] 約22分
↓ [運賃] 530円
↓
恋瀬小学校前(こいせしょうがっこうまえ)バス停(地図・黒3)下車。
↓
↓ 徒歩約16分(1.2km)。
↓
現地
関東グリーンバスの時刻・運賃検索は、
NAVITIME バス乗り換え案内 などの各種アプリ、
Google Map ルート案内機能
が対応しています。
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1-4【タクシー】
JR羽鳥駅前にタクシー乗り場があります。
駅から現地まで13.2km、タクシー料金は4,500円程度だと思います。
また、羽鳥駅前には小さなハイヤー会社が1社あるだけで、他のタクシー会社はかなり離れたところにあるので、タクシーを利用したい場合はあらかじめ「羽鳥駅 タクシー会社」などと検索して、予約しておくのがいいかもしれません。
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1-5【駐車場】
善光寺楼門の見学には、クルマでのアクセスがほとんど唯一、現実的なアクセス方法でしょう。
善光寺は廃寺同然で、参拝者用の駐車場はありませんが、楼門のすぐそばに公民館があり、その駐車場を一時的に使わせていただくのは問題ないかと思います。
県道42号線、通称「フルーツライン」沿い。
「重要文化財 善光寺楼門」の看板があります。
地図・黒5
看板のところを曲がると、すぐ右手に楼門があります。
門の前を通り過ぎて10mくらいのところを、右に曲がります。
地図・黒2
公民館の前に、4〜5台ほどの駐車スペースがあります。
ちなみに、公民館は普段は無人のようです。
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2【見学のしかた】
善光寺楼門は公道に面しており、また、周辺は公民館の敷地および公園として整備されているので、いつでも自由に見学できます。
本堂はあるものの、大破して廃墟と化しており、無人なので、拝観料も必要ありません。
2021.11
楼門のすぐ隣は、こんな感じで児童公園となっていました。
文化財にありがちな修復工事で見学できないかも? と心配される場合は、石岡市文化振興課に問い合わせるといいかもしれません。
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【訪れた時の様子】
3-1 楼門
門の正面。
正面に見える蟇股(かえるまた)は、白く塗られていました。
最近の修復でしょうか。
楼門の裏側。全体のスタイルはこちら側から見ると、よくわかります。
4
5
屋根裏の組物はシンプルな印象。
茅葺きの屋根の切り口を見ると、葺き替えられてから、それほど時間が経っていない印象です。
門の内側、天井。
ここに、当初は二階建ての楼門として建てられた名残りが見られるそうです。
具体的にはどこがそうなのかはわかりませんが。
天井には、四角い切り欠きがありました。
二階に上がるための階段が、ここを通るようになっていたのかもしれません。
門の内側、天井には、千社札が。
昔はお寺の近くで手に入ったのでしょうか。
門の中には、二体の仁王像が。
名のある彫り師が作ったのか。リアルで力強い、立派な像です。
屋根のてっぺん。
14
門の横に立っていた案内看板。
訪れた時は、桜が満開でした。うちの近所よりも、ちょっと遅いですね。
門の前から。見渡す限り、のどかな田園風景。懐かしい感じの里山。
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3-2 本堂
楼門の中から、その先。階段が見えます。
階段の上に、本堂の屋根が見えました。
登ってみます。
階段の脇には、檀家?の墓石が並んでいました。
階段の途中から、門の方向を振り返り。
階段を上り詰めたところにある、本堂。右半分が大きく壊れています。
23
24
扁額。「月光山」と書いてあります。
寺の正式名称が「月光山無量寿院善光寺」だから。
軒下の竜の彫刻は、なかなか力強く、迫力があります。
27
本堂の周りには、石碑や墓石がいくつもありました。
境内の一番奥、本堂の裏手に、横に並んだ石塔群がありました。
室町時代にこの地方を治めていた、小田氏の供養塔だとされています。
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4【善光寺楼門の説明】
茨城県中部、石岡市にある善光寺は、真言宗のお寺です。
寺に伝わっていた書物によると、創建は室町時代後期の1501年。小田城(現在のつくば市に存在)の城主・小田成治(おだ しげはる)の母が善光寺如来を深く信仰し、建立したとされています。
寺の入口には、桁行三間、梁間二間(横に柱が4本、奥行き方向に3本)、茅葺きの古い楼門(ろうもん)があります。普通、楼門と言えば二階建てで、この門は平屋建てなのですが、屋根裏上層部の軸受けと上層回縁の腰組、旧小屋梁、組物など、建築手法や部材から、当初は二階建てとして建設されたと考えられます。
正確な建築年代の記録は残っていませんが、頭貫や木鼻などに見られる絵様、繰形などから判断すると、明らかに室町時代中期の特色を示しているとされます。
また、同じく茨城県中部、行方(なめかた)市にある国指定重要文化財「西蓮寺仁王門」と比較すると、非常に類似しており、その点からも、同時期の建立ではないかと考えられます。西蓮寺の門は、1543年に建てられたことがわかっています。
楼門の奥にある本堂は、半ば崩落し、寺は廃寺同然ですが、茨城県内最古の木造建築と言われるこの楼門は、どっしりとした佇まいを見せ、長年の風雪を乗り越えてきた歴史の重みを感じさせます。
昭和58年(1983年)に、国の重要文化財に指定されました。
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5【問い合わせ】
寺務所はありません。
明確な問い合わせ先はわかりませんが、石岡市 文化振興課がいいかもしれません。
石岡市役所 電話番号 0299-43-1111
このページは、以下の記述などを参照しています。
文化庁国指定文化財等データベース
石岡市公式サイト
現地案内看板
サイトマップ > 茨城県 重要文化財 > 善光寺楼門
ぜんこうじ ろうもん
善光寺(ぜんこうじ)は、茨城県中部、石岡市にあった寺です。現在は無住で、廃寺同然となっていますが、境内入口の楼門(ろうもん)は残り、国の重要文化財に指定されています。
1 アクセス
1-1 アクセスマップ
1-2 最寄りの駅から徒歩
1-3 バス
1-4 タクシー
1-5 駐車場(実質これのみ)
2 見学のしかた(拝観時間など)
3 訪れた時の様子(画像)
3-1 楼門
3-2 本堂(ほぼ倒壊)
4 善光寺楼門の説明
5 問い合わせ
1-1【アクセスマップ】
善光寺楼門は、赤マーカー1
スマートフォンで地図の右側が切れる場合は、画面を横向きに
1-2【最寄りの駅から徒歩】
徒歩圏(道のりで3km以内)に駅はありません。
強いて言えば、道のりで10.5kmほど離れているJR福原駅が、一番近いと思います。
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1-3【バス】
羽鳥(はとり)駅 バス停(地図・黒4)から、
関東グリーンバス、板敷山前(いたじきさんまえ)行きバスに乗車。
↓
↓ [運行頻度] 9〜16時では、1日に2〜3本
↓ [乗車時間] 約22分
↓ [運賃] 530円
↓
恋瀬小学校前(こいせしょうがっこうまえ)バス停(地図・黒3)下車。
↓
↓ 徒歩約16分(1.2km)。
↓
現地
関東グリーンバスの時刻・運賃検索は、
NAVITIME バス乗り換え案内 などの各種アプリ、
Google Map ルート案内機能
が対応しています。
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1-4【タクシー】
JR羽鳥駅前にタクシー乗り場があります。
駅から現地まで13.2km、タクシー料金は4,500円程度だと思います。
また、羽鳥駅前には小さなハイヤー会社が1社あるだけで、他のタクシー会社はかなり離れたところにあるので、タクシーを利用したい場合はあらかじめ「羽鳥駅 タクシー会社」などと検索して、予約しておくのがいいかもしれません。
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1-5【駐車場】
善光寺楼門の見学には、クルマでのアクセスがほとんど唯一、現実的なアクセス方法でしょう。
善光寺は廃寺同然で、参拝者用の駐車場はありませんが、楼門のすぐそばに公民館があり、その駐車場を一時的に使わせていただくのは問題ないかと思います。
県道42号線、通称「フルーツライン」沿い。
「重要文化財 善光寺楼門」の看板があります。
地図・黒5
看板のところを曲がると、すぐ右手に楼門があります。
門の前を通り過ぎて10mくらいのところを、右に曲がります。
地図・黒2
公民館の前に、4〜5台ほどの駐車スペースがあります。
ちなみに、公民館は普段は無人のようです。
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2【見学のしかた】
善光寺楼門は公道に面しており、また、周辺は公民館の敷地および公園として整備されているので、いつでも自由に見学できます。
本堂はあるものの、大破して廃墟と化しており、無人なので、拝観料も必要ありません。
2021.11
楼門のすぐ隣は、こんな感じで児童公園となっていました。
文化財にありがちな修復工事で見学できないかも? と心配される場合は、石岡市文化振興課に問い合わせるといいかもしれません。
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【訪れた時の様子】
3-1 楼門
門の正面。
正面に見える蟇股(かえるまた)は、白く塗られていました。
最近の修復でしょうか。
楼門の裏側。全体のスタイルはこちら側から見ると、よくわかります。
4
5
屋根裏の組物はシンプルな印象。
茅葺きの屋根の切り口を見ると、葺き替えられてから、それほど時間が経っていない印象です。
門の内側、天井。
ここに、当初は二階建ての楼門として建てられた名残りが見られるそうです。
具体的にはどこがそうなのかはわかりませんが。
天井には、四角い切り欠きがありました。
二階に上がるための階段が、ここを通るようになっていたのかもしれません。
門の内側、天井には、千社札が。
昔はお寺の近くで手に入ったのでしょうか。
門の中には、二体の仁王像が。
名のある彫り師が作ったのか。リアルで力強い、立派な像です。
屋根のてっぺん。
14
門の横に立っていた案内看板。
訪れた時は、桜が満開でした。うちの近所よりも、ちょっと遅いですね。
門の前から。見渡す限り、のどかな田園風景。懐かしい感じの里山。
3-2 本堂
楼門の中から、その先。階段が見えます。
階段の上に、本堂の屋根が見えました。
登ってみます。
階段の脇には、檀家?の墓石が並んでいました。
階段の途中から、門の方向を振り返り。
階段を上り詰めたところにある、本堂。右半分が大きく壊れています。
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24
扁額。「月光山」と書いてあります。
寺の正式名称が「月光山無量寿院善光寺」だから。
軒下の竜の彫刻は、なかなか力強く、迫力があります。
27
本堂の周りには、石碑や墓石がいくつもありました。
境内の一番奥、本堂の裏手に、横に並んだ石塔群がありました。
室町時代にこの地方を治めていた、小田氏の供養塔だとされています。
4【善光寺楼門の説明】
茨城県中部、石岡市にある善光寺は、真言宗のお寺です。
寺に伝わっていた書物によると、創建は室町時代後期の1501年。小田城(現在のつくば市に存在)の城主・小田成治(おだ しげはる)の母が善光寺如来を深く信仰し、建立したとされています。
寺の入口には、桁行三間、梁間二間(横に柱が4本、奥行き方向に3本)、茅葺きの古い楼門(ろうもん)があります。普通、楼門と言えば二階建てで、この門は平屋建てなのですが、屋根裏上層部の軸受けと上層回縁の腰組、旧小屋梁、組物など、建築手法や部材から、当初は二階建てとして建設されたと考えられます。
正確な建築年代の記録は残っていませんが、頭貫や木鼻などに見られる絵様、繰形などから判断すると、明らかに室町時代中期の特色を示しているとされます。
また、同じく茨城県中部、行方(なめかた)市にある国指定重要文化財「西蓮寺仁王門」と比較すると、非常に類似しており、その点からも、同時期の建立ではないかと考えられます。西蓮寺の門は、1543年に建てられたことがわかっています。
楼門の奥にある本堂は、半ば崩落し、寺は廃寺同然ですが、茨城県内最古の木造建築と言われるこの楼門は、どっしりとした佇まいを見せ、長年の風雪を乗り越えてきた歴史の重みを感じさせます。
昭和58年(1983年)に、国の重要文化財に指定されました。
▲目次へ
5【問い合わせ】
寺務所はありません。
明確な問い合わせ先はわかりませんが、石岡市 文化振興課がいいかもしれません。
石岡市役所 電話番号 0299-43-1111
このページは、以下の記述などを参照しています。
文化庁国指定文化財等データベース
石岡市公式サイト
現地案内看板
210401
by h9w457y8i
| 2021-11-26 11:54
| 茨城
|
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