【世界遺産・重要文化財|三池炭坑 万田坑跡】 行き方、見学のしかた詳細 (熊本県 荒尾市)
#大牟田 #観光 #廃墟 #熊本 #世界遺産 #重要文化財
サイトマップ > 熊本県 国宝・重要文化財 > 三井石炭鉱業株式会社三池炭鉱旧万田坑施設
アクセス
最寄りの駅から徒歩
バス
駐車場
レンタサイクル
見学のしかた(開館時間など)
管理人のおすすめポイント
訪問時の詳しい様子や写真(行ってみた編)

万田坑(まんだこう)は、九州中部にあった三井三池炭鉱の抗口の一つで、明治時代から戦中にかけて整備された竪坑(たてこう。人や石炭が出入りするための縦穴)です。大正時代に入ると、各施設を電化するなど設備や機械も充実し、石炭の産出量もどんどん増えていきました。しかし戦後直後、採炭効率が低下し採炭は中止。巨大な第一竪坑は解体されました。その後も第二竪坑は坑内管理のため維持されていましたが、平成9年(1997年)、三井三池炭鉱が閉山となると、第二竪坑の坑口も閉鎖されました。万田坑の施設は、日本の近代化に大きな役割を果たした三池炭鉱に現存する明治・大正期における日本最大級の施設であり、当時の優れた炭鉱の技術を伝えている、ということで、敷地内の6つの施設が平成10年(1998年)に国の重要文化財となりました。また、それ以外の施設も多くが閉山当時のまま残り、炭鉱のシステム(採炭、選炭、運炭)が分かるため、平成12年(2000年)に、炭鉱施設としては唯一、国の史跡に指定されました。さらに平成27年(2015年)には、「明治日本の産業革命遺産」の構成要素の一つとして、世界文化遺産に登録されました。
重要文化財指定施設
第二竪坑 巻揚機室
第二竪坑 櫓(やぐら)
倉庫及びポンプ室
安全燈室及び浴室
事務所
山ノ神(やまのかみ)祭祀施設
スマートフォンで地図の右側が見にくい場合は、画面を横向きに
最寄りの駅から徒歩
JR 荒尾駅から、徒歩約30分(2.2km)。
バス
JR 荒尾駅前 バス乗り場 B(地図・青7)
九州産交バス 倉掛線 バスセンター行き
↓
↓ [乗車時間] 8分
↓ [運賃[ 180円(交通系IC可)
↓ [運行頻度] 1〜2時間に1本
↓
万田坑前(まんだこうまえ)バス停(地図・青6)
↓
↓ 徒歩3分
↓
万田坑施設 入口(地図・青4)
九州産交バスの時刻、料金は、九州産交バス公式サイト、各種乗り換え案内アプリ、Google Map ルート案内機能で検索できます。
(新型コロナウイルスや自然災害などの影響で時刻変更、減便している可能性もあるので、バス会社の公式サイトで検索するのが一番確実だと思います)
駐車場
施設付属の無料駐車場があります。
入口は、地図・青1と青2。
収容台数は、二つ合わせて100台はあると思います。
レンタサイクル
大牟田駅前の大牟田観光プラザ(大牟田観光案内所)(地図・青5。大牟田駅が表示されるまでズームアウトしてください。青7付近)で、自転車が借りられます。

営業時間、料金などは、おおむたNAVI 公式サイトを参照してください。
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レンタサイクル情報 2020.9
[営業時間]
9:30〜18:00
[料金]
1日 510円
電動自転車 1日 1,020円
[定休日]
月曜日(祝日の場合は翌日)
12/31〜1/1
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訪問時は自転車を借りて、のどかな田園風景の中を通りました。

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見学情報
万田坑施設は近代化遺産として整備・保存されていて、一般公開されています。
2021年10月まで、「倉庫及びポンプ室」と「安全燈室及び浴室」の二棟が、補修工事のため見学ができません。
詳細はこちら。
開館時間、入館料、休館日などの最新情報は、荒尾市公式サイトを参照してください。
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2020.9
[開館時間]
9:30〜17:00
最終入館は16:30
[入館料]
410円
入口の受付(地図・青4)で払います。
[休館日]
月曜日(祝日の場合は翌日)
12/29〜1/3
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万田坑施設のすぐ近くに、三井三池炭鉱の歴史などを紹介するための施設、万田坑ステーションと万田炭鉱館があります。
(地図・オレンジ4と5)
施設の見学中、スマートフォンで音声ガイダンスを聞くことができます。
現地で専用W-Fiに接続すると、聞くことができるそうです。
詳しくはこちら。
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おすすめポイント
「何でこの廃墟が世界遺産で、国の史跡で、重要文化財なの?」
そういう印象を持つのが、フツーの人の感覚でしょう。そう、その通りです。ここは廃墟感満載なのに、建物の中に入って見学ができる、とても貴重な近代文化遺産なのです。世界遺産「明治日本の産業革命遺産」には多くの産業遺産が登録されていますが、その多くが非公開だったり、高い料金を払って船に乗らないといけなかったり、あるいは、廃墟感ゼロのピカピカ観光スポットになってしまっていたりします。そんな中。ここ万田坑は、雑草が生えるボロボロの建物、サビサビの小物類がそのままになっている敷地内。いいですね、廃墟が好きな人には、最高の展示施設だと思います。もっとも、本当の廃墟好きの人に言わせれば、保存・展示のために人の手が入っている施設なんて、廃墟じゃない!ということになるんでしょうけれど。
1 第二竪坑 巻揚機室。明治42年(1909年)の建築。
坑夫はケージに乗って地上と地下坑道を行き来しますが、そのケージを上げ下げするための機械が備え付けられています。

2 巻揚機室のすぐ後ろには、ケージを吊るすワイヤーを支える巨大な櫓(やぐら)が建っています。同じく、明治42年竣工。

3 第二竪坑櫓の下から、竪坑の口までトンネル経由で。

4 第二竪坑櫓の下。

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封鎖された竪坑の蓋とかを、何で撮らなかったのかな?
6 事務所。大正3年(1914年)の建築。

7 倉庫およびポンプ室。明治38年(1905年)の建築。竪坑櫓や巻揚機室よりもこっちの方が先にできたんですね。

8 安全燈室および浴室。明治38年(1905年)ごろの建築。

9 山ノ神祭祀施設。大正5年(1916年)に設置。

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各施設の解説やさらに詳しい様子を知りたい方は、こちらの "行ってみた編" をご覧ください。
文化財分布マップ
(全国の国宝、重要文化財建造物の詳細位置をプロットしています)
このページは、
荒尾市公式サイト
大牟田市公式サイト
文化庁国指定文化財等データベース
現地案内看板
現地配布パンフレット
などの記述を参照しています。
by h9w457y8i
| 2020-09-06 08:47
| 熊本
|
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