【登録有形文化財】 黒沢ビル (東京都 台東区) 見学のしかた
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黒沢ビルは、昭和4年(1929年)に小川眼科病院の建物として、上野の不忍池そば、湯島の地に建てられました。鉄筋コンクリート造、地上3階、地下1階で、1階の外壁に鉄平石という黒い石が貼られており、また一部の窓はてっぺんが尖った形になっていたり、コンクリートで幌のような覆いの飾りが付いていたりと、表現派風のデザインが特徴です。屋上には、温室風の紫外線療法室が残っています。また、大正から昭和にかけて活躍した工芸家、小川三知(おがわ さんち)によるステンドグラスが室内のいろいろなところに見られます。小川の作品は、アール・ヌーヴォー、あるいはアール・デコでありつつ、日本情緒を感じさせるのが特徴で、日本初のステンドグラス作家として知られています。平成17年(2005年)、国の登録有形文化財となりました。
黒沢ビルは、青マーカー1
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【最寄りの駅から徒歩】
上の地図を参照してください。
東京メトロ 千代田線 湯島駅 2番出口からだと、徒歩2分です。
【駐車場】
建物見学のための付属駐車場は、ありません。
上の地図を見れば分かりますが、繁華街の中にあるので、時間貸駐車場は周辺にたくさんあります。
NAVITIME 駐車場検索ページで、「黒沢ビル 湯島」で検索。
Hotel Parkside の手前の白い建物が、黒沢ビルです。

見学のしかた
黒沢ビルは複数の小規模医院が入居するテナントビルになっています。
上の画像でも分かりますが、公道に面しているので、外観はいつでも見学できます。
一方内部ですが、玄関、廊下、階段などの公共部分は、ビルに入っている医院の関係者や来訪者の方々にご迷惑にならない範囲でなら、見学は可能だと思います。
月に一度、解説付きでの特別公開があります。
要予約、有料で、参加費は3,000円。
建物の維持費などに使われるそうです。
また参加記念として、建築写真家・増田彰久(あきひさ)氏撮影の、1,900円相当のポストカードセットが配られるそうです。
詳細は、黒沢ビル公式サイトを参照してください。
建てられた昭和初期としては、モダンで立派な建物だったんでしょうけれど...。

窓の上に、幌状の飾り庇(ひさし)。
表現派っぽい装飾、なんだそうです。

1階部分。外壁に貼られているのは、鉄平石という石です。

なんかこう、かなーり年季の入ったビルだ、ってことは分かりますよね。

玄関。奥に、小川三知によるステンドグラスが見えます。

今回は、建物内での写真撮影は遠慮しました。
文化財分布マップ
(全国の国宝、重要文化財建造物の詳細位置をプロットしています)
このページは、
黒沢ビル公式HP
文化庁国指定文化財等データベース
などの記述を参照しています。
by h9w457y8i
| 2020-07-15 09:39
| 東京
|
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