【重要文化財・世界遺産】 旧集成館機械工場 (鹿児島県 鹿児島市) 行き方、見学のしかた
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幕末の薩摩藩主、島津斉彬(しまづ なりあきら)は、外国の脅威に対抗するための近代化の一環として、島津家別邸のあった鹿児島湾沿いの地に工場群「集成館」を建設しました。斉彬の死後、次の藩主であった忠義(ただよし)は、集成館が甚大な被害を被った薩英戦争(薩摩藩とイギリスの間に勃発した争い)の直後、江戸時代末期の1865年にこの旧集成館機械工場(きゅう しゅうせいかん きかいこうじょう)を建造しました。石造で、幅が77mにも及ぶ長大な平屋建の建物です。窓は錬鉄製サッシュ、小屋組(屋根を支える天井部分の構造)は木造キングポストトラスという、機械類を支える梁や柱が工夫された構造になっており、いずれも国内最古のものです。薩英戦争での被害を教訓にかなり堅牢な造りとなっていて、外壁は石材を積み重ねて作られたことからストーンハウスとも呼ばれました。アーチ式の門や窓には、石を切り出し組み上げた職人の技術の高さが見られる一方、木造建築しか手掛けた事のない大工達の戸惑いの片鱗が見て取れます。工場内ではオランダやイギリスから輸入した機械や道具を使って、蒸気機関の力で金属加工や船舶装備品など様々な部品を作りました。
この建物は、日本における初期石造工場建築としての文化史的価値があるとして、昭和37年(1962年)に国の重要文化財に指定されました。また平成27年(2015年)には、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の一つに登録されています。
アクセス
旧集成館機械工場は、赤マーカー1
スマートフォンはこちらのマップへ
最寄りの駅から徒歩
JR 鹿児島駅、または鹿児島市電 鹿児島駅前 停留所から、徒歩約35分(2.7km)。
バス
JR鹿児島中央駅 東口バスターミナルから、鹿児島交通のバス利用。
「仙巌園前」バス停下車。バス停から現地まで徒歩1分。
鹿児島中央駅東口バスターミナルののりば、バスの系統、行き先表示、料金、所要時間はバラバラ。
鹿児島交通を傘下に収めるいわさきコーポレーションの公式サイトを見ても、正直、全然使えない印象です。
ということで、
NAVITIME バス乗換案内ページへ。
出発地に「鹿児島中央駅」
目的地に「仙巌園前」を入力し検索。
(Google Mapの乗換案内機能には、鹿児島交通バスの情報は未登録)
鹿児島中央駅東口バスターミナルの各バス乗り場の位置は、
こちらの鹿児島県バス協会 公式サイトにわかりやすく載っています。
全ての系統を合わせて1時間に数本の運行頻度。
170〜190円。
鹿児島交通のバスでは、全国共通交通系ICカードは使用不可(2020.4)。
現金での支払いは硬貨のみ。
両替はバス車内でできますが、1,000円札以外の紙幣は両替不可。
乗り方は、一般的な路線バスと同じです。
中央のドアから乗り、前から降ります。。運賃の支払いは降車時に行います。
駐車場
施設付属の見学者用有料駐車場があります。
入口は上の地図、青マーカー1。
1日300円。収容台数100台。
このほかにも、周辺に多数の時間貸駐車場があります。
見学のしかた
旧集成館機械工場は、現在、博物館施設「尚古集成館(しょうこしゅうせいかん)」として利用され、内部には直径3mを越す巨大な歯車やオランダ製の工作機械が展示される一方、シアター施設や島津家の家宝・ゆかりの品々を見ることができます。
開館時間、入館料、休館日などの最新情報は、尚古集成館公式サイトを参照してください。
2020.4
[開館時間] 8:30〜17:30
[入館料] 大人1,000円。名勝仙巌園と共通。
[休館日] 年中無休
館内の写真撮影は不可です。
1 石造りで、どっしりとした印象です。

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4 窓の上が、アーチ構造になっていますね。

5 正面入口。見学者用の入口を兼ねています。

6 入口の上の、石のアーチが目を引きますね。

館内は撮影禁止なので、館内の画像はありませんのです。残念。
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9 こちらは建物の裏側です。搬入、搬出用?の大きな扉が。

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12 現地案内看板

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文化財分布マップ
(全国の国宝、重要文化財建造物の詳細位置をプロットしています)
このページは、
九州たびネット 公式サイト
文化庁国指定文化財等データベース
現地案内看板
などの記述を参照しています。
by h9w457y8i
| 2020-04-15 14:10
| 鹿児島
|
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