【世界遺産】 ル・アーヴル、オーギュスト・ペレによる再建都市  アクセス・見学のしかた

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文化財分布マップ(管理人編集)

世界遺産分布マップ(ユネスコ公式)



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遺産の説明

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市庁舎


アクセス


パリ、サン・ラザール駅


見学用Google Map(管理人編集)


パリ、サン・ラザール駅(Gare Saint-Lazare)からル・アーヴル(Le Harve)駅まで、フランス国鉄SNCFの在来線特急、アンテルシテ(Intercités)で約2時間。

アンテルシテのきっぷの予約・購入のしかた、乗り方はこちらの記事を参照。(編集中)

フランス国鉄SNCF チケット予約・購入サイトはこちら。(英語)

パリ ⇄ ル・アーヴル の特急乗車券を日本語で予約、購入したい場合は、
旅行代理店レイルヨーロッパ日本語サイトへ。
使いやすくてオススメ。中間マージンも3〜5%と低い。

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ル・アーヴル駅から世界遺産に登録されている地区までは、徒歩約15分。

← ル・アーブル駅の構内。






見学のしかた


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サン・ジョセフ教会


世界遺産に登録されているのは、東西約1.5km、南北約1kmの海沿いの地域。
目玉の市庁舎やサン・ジョセフ教会、アンドレ・マルロー美術館を歩いて回ると、結構な距離になります。5kmくらいでしょうか。
ル・アーヴル駅前からは路面電車やバスがわりと頻繁に発着しているのですが、乗り方がわからず。
駅周辺でレンタサイクル屋さんも探しましたが、見つけられませんでした。

もともと、来たことがない見知らぬ街をぶらぶら歩いて見て回るのが好きな管理人は、最初から徒歩見学の予定だったので、事前に調べなかった、ということもあるのですが...。

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世界遺産登録範囲と目玉の建物の位置は、こちらの自作Google Mapを参照。
市庁舎前広場とサン・ジョセフ教会にだけは、是非行ってほしい。

左画像は、その自作MapのJPEG画像。

正確な登録範囲は、ユネスコ世界遺産公式サイトを参照。PDFマップをダウンロードできる。

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世界遺産登録地区の一角に旅行者用のインフォメーション・センターがあり、そこで日本語の案内地図を配布している。

センターの場所はこちらの地図を参照。
ル・アーヴル駅から徒歩30分(約2.2km)。

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インフォメーション・センターの中。
お土産も売っている。
たしか無料wi-fiも飛んでたと思う。

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ル・アーヴル駅からインフォメーション・センターまでは路面電車が走っている。

乗ろうとしたけど、きっぷの自動販売機がフランス語。
近くにいた地元の方々がいろいろ助け舟を出してくれたが、フランス語だったのでよくわからず、利用を断念。

公式サイトも見つけられなかった。





遺産の説明

以下、フランス観光開発機構公式サイトより。

パリの中心部を流れるセーヌ川。その河口に位置するフランス西部の町、ル・アーヴルは、「コンクリートの詩人」、オーギュスト・ペレによって息を吹き返した町です。
第二次世界大戦中、フランスを占領していたナチスドイツ軍を攻撃するため、連合国軍はノルマンディ上陸作戦を開始しました。それを契機とした砲撃と空爆によって、街の8割が破壊され8万人の市民が住居を失ったル・アーブルは、町として完全な機能を取り戻すまでに20年の歳月を要しました。その復興・再建の中心的役割を担ったのが、建築家オーギュスト・ペレです。
すでに20世紀初頭に、シャン・ゼリゼ劇場の改築にコンクリートという前衛的な素材を使用して議論を醸したペレは「コンクリートの詩人」と呼ばれていました。 ル・アーヴルの133ヘクタールに上る再開発地域を、1950年代にコンクリートで斬新かつ機能的な街並みに蘇らせました。
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町の中心に燦然と110メートルの高さでそびえ建つサン・ジョセフ教会の八角形の塔は、いわば町の復興の象徴です。 1951年に建築がはじまり1957年に竣工したサン・ジョセフ教会は、戦没者を慰霊するために建てられたもので、20世紀建築の傑作のひとつと言えるでしょう。中に入ると、12,768枚もの色鮮やかなステンドグラスが、コンクリートを明るく照らしています。

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フォッシュ通りを挟んで左右対称に建てられた、13階建てのマンション。海から市を臨む市門として配置されたもので、「オセアンヌ門」と呼ばれています。

2005年、ユネスコは「オーギュスト・ペレによって再建された都市ル・アーヴル」として、市の中心部を世界遺産リストに登録しました。 ル・アーブルはユネスコの世界遺産であるだけでなく、印象派発祥の地であり、クルージング港であり、海水浴場でもあり、ノルマンディー地方の中心という理想的な立地条件と相まって、新たな観光地として人々の注目を浴びています。 ル・アーブルに滞在すれば、活気あふれる野心的な町を見学できると同時に、オンフルールやエトルタ、ルーアン、ジベルニーなどの周辺の観光地にも簡単にアクセスできます。ル・アーブルは、パリ大都市圏の膝元にある海辺の近代的な大都会です。二―メイヤーやヌーヴェルなどの建築家がペレの後をつぎ、そのリアリズムは目を見張るほどです。海辺の文化都市ル・アーブルは、その魅力で、訪れる者を虜にします。





管理人のおすすめポイント

上の「遺産の説明」では、ル・アーブルは活気溢れる野心的な街、と書いています。でも、管理人が訪れた時の印象はちょっと違いました。かもめやうみねこが飛び交う、のどかな地方の、普通の海辺の街、という風情。そして世界遺産や建築デザインに興味がない人は、街を一見して「ここが世界遺産の街? 四角いコンクリート造りのマンションがただずらっとならんでるだけでは?」と思うかもしれません。
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たしかに、目をみはる派手さや中世ヨーロッパの歴史を感じる立派な建物はありません。ですが、この街は70年あまり前に徹底的に破壊され尽くした後、街ごと統一されたデザインの建物たちにより、観光の街ではなく、地元の人々が新たな復興のために暮らす街としてよみがえりました。そういう過去を知った時に、派手さはないけれども人々の不屈の復興の精神を感じることができました。
市庁舎や美術館、巨大な教会、そして普通の市民たちが暮らすマンションに至るまで、日本ではもちろん、パリでもフランスの他の地方都市でも見られない、シンプルだけれどどこかオシャレな統一されたデザイン。街を歩いていると、壮観ささえ感じます。そしてさすが海辺の町。ふらりと寄ったビストロのランチ。地元の海産物をふんだんに使った料理は、とても美味しかったです。フランス語しか通じず、注文にちょっと苦労しましたけど、そういうときの地元の人との身振り手振りのコミュニケーションも結構楽しいです。
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ル・アーヴル駅から市庁舎、旅行者用インフォメーション・センター、教会、美術館などを歩いて回って、所要時間3時間、歩いた距離は10kmくらい。さすがに疲れて、最後に路面電車に乗ろうときっぷの自動販売機の前で、うーん、どうやるのかなと悩んでいると、すぐに老若男女がわらわらと集まって来て、みんなで「こいつ、電車に乗ろうとしてるみたいだな」「アジア人が来るなんて珍しいよね」「フランス語がわからないのか、どう言えばわかるのかな?」とかきっと言いながら助けてくれようとしていました。なにをアドバイスしてくれているのか全くわからず、結局路面電車には乗れませんでしたが、何度も訪れているパリとは違い、とても温かいものを感じました。それだけでも、訪れてよかったなあと思いました。

街の詳しい様子は、こちらのフォトギャラリーへ。


by h9w457y8i | 2017-04-27 06:16 | フランス | Comments(0)

日本の国宝、重要文化財を中心に、世界各地の世界遺産見学のしかた、海外鉄道の乗り方も。


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