【重要文化財|旧香港上海銀行 長崎支店】 行き方、見学のしかた
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明治37年(1904年)、竣工。
煉瓦および石造、建築面積364.4㎡、三階建、桟瓦葺(さんかわらぶき*1)
国指定重要文化財 平成2年(1990年)、指定。
この建物は、明治から昭和初期に活躍した建築家、下田菊太郎が設計した国内に現存する唯一の遺構であり、明治37年(1904年)に竣工したもので、長崎市内の石造り洋館としても最大級のものである。
建物は煉瓦造、三階建であるが、前面は石造とし、正面に特に意をもちい、一階部分をアーケードとして出入口を設け、二、三階部分を通してコリント式円柱*1を建てた大オーダーとし、上に切妻破風をあげ、正面のデザインをこらしている。銀行建築として、重厚で端正な意匠になっており、長崎の海岸通りに建つ規模が大きい建物として欠かせない存在である。
香港上海銀行は、明治29年(1896年)に長崎に支店を開設し、在留外国人、なかでも貿易商を主な取引先として外国為替や、ロンドン、上海、香港における外貨の売買を主要業務とした特殊為替銀行であった。
昭和6年(1931年)に閉鎖された後、警察署庁舎、歴史民俗資料館として利用されてきたが、昭和62年(1987年)長崎市は、建物の外壁の一部を復元した国際交流会館を建設する計画を発表した。しかし、多くの市民の声を受けて、そのまま現地で保存活用することにし、平成2年(1990年)には、国の重要文化財に指定された。その後、約4年間の保存修理工事を経て、平成8年(1996年)10月1日に「旧香港上海銀行長崎支店記念館」としてオープンした。
展示記念館の1階は、当時の銀行乗務を物語る資料などを展示し、夜間はコンサートや講演会等が開催できる多目的ホールとして有料で貸し出している。
2階は、建物の雰囲気にふさわしい調度品などがあり、応接室、展示室(居留地の人々)、頓珍漢人形の展示室がある。
3階は、「長崎-上海航路」、「貿易港長崎」、「港往来」、「建築・建築家」の4つのテーマで、展示を行っている。*2*3
正面遠景

正面近景

西面角

北東面全景

左 屋根 右 屋根up


左 正面下から縦 右 入口縦


正面下からコリント式円柱 横

入口横

左 切妻破風 中 1Fアーケード 右 窓屋外



1Fホール

左 2F展示室1 右 2F展示室2


左 居室1 右 居室2


左 マントルピース 中 窓室内 右 天井灯り



左 廊下 中 階段 右 階段裏



左 現地案内看板概要2 右 現地案内看板支店長室 いずれもクリックで拡大


概要現地案内看板1 クリックで拡大

見学の印象。
内部はピカピカになりすぎない程度によく手入れされている。
その一方で外観が残念。正面は石の色が所々違っていたり欠けている部分があったり。それが演出だとしても、両側面のコンクリートっぽい雰囲気と全く合っていない。修復中であれば仕方ないけど、そういう感じでもなかった。加えて、建物周辺の雰囲気も建物の外観と全く不釣り合い。ガソリンスタンドやピカピカの四海楼など。全体的に、お洒落な古い石造りの建物というよりは、取り壊しを待つ古いうらぶれた建物、という印象だった。
見学メモ
アクセス
<鉄道>
長崎電気軌道(通称「長崎電鉄」)、「大浦海岸通り」電停から徒歩約3分(約200m)、または「大浦天主堂下」電停から徒歩約4分(約300m)。長崎電気軌道の公式サイトによると、同社では駅のことを「電停」と呼ぶ。
電車は路面電車となっている区間が多い。乗り方は路線バスとほぼ同じ。詳しくは旧長崎税関下り松派出所の記事、または長崎電気軌道公式サイト参照。
<クルマ>
施設付属の駐車場は無いが、すぐ隣に長崎市営の松が枝町駐車場がある。長崎市営駐車場公式サイト参照。
また、目の前の国道499号線を挟んで、長崎港松が枝国際ターミナルがあるが、そこの付属駐車場が30分50円と格安。ただし、ターミナルに客船が接岸するときは、前日の18時から離岸後1時間まで、駐車場は閉鎖される。閉鎖日時は長崎港松が枝国際ターミナル公式ホームページ左、「お知らせ」の欄を参照。駐車場の詳細についてはこちら。
それぞれの駐車場の入口は、下の地図の黒アイコン。
google map
普段の見学
内部は資料館、多目的ホールとして一般公開されている。
見学の場合
開館時間 9:00〜17:00
休館日 12月29日〜1月3日
入館料 大人100円
以上、長崎市公式サイト内建物案内ページ参照。
1F多目的ホールを利用の場合は、長崎市公式サイト内多目的ホール利用要領ページ参照。
特別公開
情報は特になし。
問い合わせ
旧香港上海銀行長崎支店記念館へ。
*1 用語解説参照
*2 長崎市公式サイトより。
*3 文化庁文化財等データベースより。
明治37年(1904年)、竣工。
煉瓦および石造、建築面積364.4㎡、三階建、桟瓦葺(さんかわらぶき*1)
国指定重要文化財 平成2年(1990年)、指定。
この建物は、明治から昭和初期に活躍した建築家、下田菊太郎が設計した国内に現存する唯一の遺構であり、明治37年(1904年)に竣工したもので、長崎市内の石造り洋館としても最大級のものである。
建物は煉瓦造、三階建であるが、前面は石造とし、正面に特に意をもちい、一階部分をアーケードとして出入口を設け、二、三階部分を通してコリント式円柱*1を建てた大オーダーとし、上に切妻破風をあげ、正面のデザインをこらしている。銀行建築として、重厚で端正な意匠になっており、長崎の海岸通りに建つ規模が大きい建物として欠かせない存在である。
香港上海銀行は、明治29年(1896年)に長崎に支店を開設し、在留外国人、なかでも貿易商を主な取引先として外国為替や、ロンドン、上海、香港における外貨の売買を主要業務とした特殊為替銀行であった。
昭和6年(1931年)に閉鎖された後、警察署庁舎、歴史民俗資料館として利用されてきたが、昭和62年(1987年)長崎市は、建物の外壁の一部を復元した国際交流会館を建設する計画を発表した。しかし、多くの市民の声を受けて、そのまま現地で保存活用することにし、平成2年(1990年)には、国の重要文化財に指定された。その後、約4年間の保存修理工事を経て、平成8年(1996年)10月1日に「旧香港上海銀行長崎支店記念館」としてオープンした。
展示記念館の1階は、当時の銀行乗務を物語る資料などを展示し、夜間はコンサートや講演会等が開催できる多目的ホールとして有料で貸し出している。
2階は、建物の雰囲気にふさわしい調度品などがあり、応接室、展示室(居留地の人々)、頓珍漢人形の展示室がある。
3階は、「長崎-上海航路」、「貿易港長崎」、「港往来」、「建築・建築家」の4つのテーマで、展示を行っている。*2*3
正面遠景

正面近景

西面角

北東面全景

左 屋根 右 屋根up


左 正面下から縦 右 入口縦


正面下からコリント式円柱 横

入口横

左 切妻破風 中 1Fアーケード 右 窓屋外



1Fホール

左 2F展示室1 右 2F展示室2


左 居室1 右 居室2


左 マントルピース 中 窓室内 右 天井灯り



左 廊下 中 階段 右 階段裏



左 現地案内看板概要2 右 現地案内看板支店長室 いずれもクリックで拡大


概要現地案内看板1 クリックで拡大

見学の印象。
内部はピカピカになりすぎない程度によく手入れされている。
その一方で外観が残念。正面は石の色が所々違っていたり欠けている部分があったり。それが演出だとしても、両側面のコンクリートっぽい雰囲気と全く合っていない。修復中であれば仕方ないけど、そういう感じでもなかった。加えて、建物周辺の雰囲気も建物の外観と全く不釣り合い。ガソリンスタンドやピカピカの四海楼など。全体的に、お洒落な古い石造りの建物というよりは、取り壊しを待つ古いうらぶれた建物、という印象だった。
見学メモ
アクセス
<鉄道>
長崎電気軌道(通称「長崎電鉄」)、「大浦海岸通り」電停から徒歩約3分(約200m)、または「大浦天主堂下」電停から徒歩約4分(約300m)。長崎電気軌道の公式サイトによると、同社では駅のことを「電停」と呼ぶ。
電車は路面電車となっている区間が多い。乗り方は路線バスとほぼ同じ。詳しくは旧長崎税関下り松派出所の記事、または長崎電気軌道公式サイト参照。
<クルマ>
施設付属の駐車場は無いが、すぐ隣に長崎市営の松が枝町駐車場がある。長崎市営駐車場公式サイト参照。
また、目の前の国道499号線を挟んで、長崎港松が枝国際ターミナルがあるが、そこの付属駐車場が30分50円と格安。ただし、ターミナルに客船が接岸するときは、前日の18時から離岸後1時間まで、駐車場は閉鎖される。閉鎖日時は長崎港松が枝国際ターミナル公式ホームページ左、「お知らせ」の欄を参照。駐車場の詳細についてはこちら。
それぞれの駐車場の入口は、下の地図の黒アイコン。
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普段の見学
内部は資料館、多目的ホールとして一般公開されている。
見学の場合
開館時間 9:00〜17:00
休館日 12月29日〜1月3日
入館料 大人100円
以上、長崎市公式サイト内建物案内ページ参照。
1F多目的ホールを利用の場合は、長崎市公式サイト内多目的ホール利用要領ページ参照。
特別公開
情報は特になし。
問い合わせ
旧香港上海銀行長崎支店記念館へ。
*1 用語解説参照
*2 長崎市公式サイトより。
*3 文化庁文化財等データベースより。
by h9w457y8i
| 2013-02-27 09:02
| 長崎
|
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