【重要文化財】 旧オルト住宅

きゅうおるとじゅうたく

1865年、竣工。
木および石造、建築面積504.1㎡、一階建、正面車寄付、桟瓦葺(さんかわらぶき*1)
国指定重要文化財  昭和47年(1972年)、指定。


この住宅は石造一階建で、三方にタスカン式*1の天草石による柱列を配した広いベランダを設け、港に向かう正面に切妻造のポーチが突出する。長崎の洋風住宅の中では建築年代の古いものに属し、意匠も良い。また、長崎の石造りの建物の中では最大。古い図により、当初の確室の用途が知られることは珍しい。施工は、大浦天主堂旧グラバー住宅を手がけた小山秀*4(こやまひで)による。主屋背後にある付属屋および倉庫は煉瓦造で、建築年代は明治中期のものであるが、長崎の洋風住宅で別棟の台所、倉庫の現存する数少ない遺例として貴重。*2*3

「この家には、イギリス人ウィリアム・ジョン・オルト(William J. Alt 1840〜1905)が1865年(慶応元年)〜1868(明治元年)の3年間住んでいました。石造円柱が列ぶベランダの中央に切妻屋根のポーチがあり軒高の堂々たる偉容を誇る幕末明治洋風建築の中でも出色の建築です。イギリス人の設計で日本人棟梁、小山秀之進が施工したと言われています。オルトは1859年(安政6年)に来日、貿易商として製茶業を主に実業家として活躍しました。1861年(文久元年)、彼は居留地自治会の初代役員に選ばれ、同年6月には居留地商工会議所で最初の議長となりました。妻エリザベス(1847〜1923)と二人の娘との四人家族で、明治元年までの3年間をこの家で過ごしました。その後、大阪で1年半、横浜に2年間滞在しています。
その後、この邸宅はメソジスト派の活水女学校の校舎や米国領事館として使われ、1903年(明治26年)からリンガー家の所有となりました。フレデリック・リンガーの長男一家が太平洋戦争勃発まで住んでいましたので、リンガー(兄)邸とも言われています。この由緒ある住宅は1943年(昭和18年)に川南工業に売却され、1970年(昭和45年)に長崎市が買い取りました。」*5


北西面遠景
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北西面近景
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正面ポーチおよび噴水
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南西面
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左 柱遠景  右 柱近景
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 煙突


ベランダ
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左 ベランダ柱  右 エントランス
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ベランダ天井


室内全景1,2,3,4
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左 テーブルセット  右 テーブル上調度品
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左 テーブル上食器  右 テーブル上模型
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左 鳩時計  中 洋服掛け  右 浴室入口
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左 廊下出入口  右 廊下ドア
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現地案内看板。クリックで拡大。







見学メモ

アクセス
旧オルト住宅は、江戸時代末期から明治時代にかけての洋風建築物を集めた観光施設、グラバー園の中にある。グラバー園へのアクセス情報は、旧グラバー住宅の記事、ならびにグラバー園公式サイトアクセス案内ページを参照。

旧オルト住宅の位置は、下地図の赤アイコン。+印は無関係。

google map


普段の見学
この建物はグラバー園の中にある。グラバー園の営業時刻、入園料、休業日などについては、旧グラバー住宅の記事、もしくはグラバー園公式サイトを参照のこと。
なお、重要文化財に指定されているのは、主屋、付属屋、倉庫の3つ。*2
主屋内部は資料館として、常時公開されている。
付属屋、倉庫が上の画像のどれにあたるかはわからなかった。公開されているかどうかも不明。

特別公開
情報は特になし。

問い合わせ
グラバー園へ


*1 用語解説参照
*2 文化庁文化財等データベースより
*3 グラバー園公式サイトより。
*4 現地案内看板(画像が記事内にあり)によると、「小山秀之進」とある。
*5 現地案内看板より。
by h9w457y8i | 2013-02-24 07:33 | 長崎 | Comments(0)
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