【世界遺産・重要文化財】 旧グラバー住宅

きゅうぐらばーじゅうたく

1863年、竣工。

木造、建築面積510.8㎡、一階建、桟瓦葺(さんかわらぶき*1)
附属屋(ふぞくや)あり。建築面積129.2㎡、一階建、桟瓦葺

国指定重要文化財  昭和36年(1961年)、指定。
世界文化遺産 (「明治日本の産業革命遺産:製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の一つとして) 平成27年(2015年)登録。


「1859年(安政6年)、長い鎖国が終わりを告げ、長崎・横浜・箱館(函館)の3港は世界に門を開きました。同時に諸外国の商人たちは大浦居留地の周辺に住居を構え、貿易を営み始めます。
これら貿易商人の一人、英国スコットランド出身のトーマス・ブレーク・グラバー(T.B.Glover 1838〜1911)の住居は、数多い洋風建築の中でも独特のバンガロー風様式を持つ、現存する日本最古の木造洋風建築です。
安政の開国直後の1859年、グラバーは弱冠21歳で上海を経由して来日、ベテランの外国人商人たちの中にあって茶やその他の産物、武器、船舶等を取り扱う商人として仲間入りをしました。やがて彼は、日本の再建に外国人商人としての立場を超越した活躍を見せ始めました。
それには日本の若い志士たちに国際的な目を開かせることが先決だとして、伊藤博文をはじめ数多くの若者の海外勉学の旅を斡旋しています。こうして維新動乱前後に多くの新時代の日本の指導者が続出したのは彼の努力に追う所が少なくありません。
次にグラバーは、産業立国の大方針を経て当局に協力し、造船、炭鉱、水産、鉄鋼、造幣、ビール産業の分野を開拓しました。1865年(元治2年)、我が国の鉄道開通の7年も前に、大浦海岸に蒸気機関車を試走させ、1868年(明治元年)、高島炭鉱を開発、また同年には小菅に近代式修船場を設けたりと日本の新世紀にエネルギーあふれる協力をしました。その後、トーマス・グラバーの息子、倉場富三郎とその妻ワカは、1939年(昭和14年)に三菱重工業株式会社長崎造船所(当時)に売却するまでこの家を自宅として利用していました。1957年(昭和32年)、三菱造船株式会社(三菱重工業株式会社から改称)長崎造船所開設100周年記念として長崎市に寄贈され、翌年から一般公開されました。」*2
設計はグラバー自身、施工は、大浦天主堂等を請け負った天草の棟梁、小山秀(こやまひで)であったと思われる。正面玄関を設けないクローバー型の建築(建物を上から見たときの形)が特徴。*3*4


南西面1
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南西面2
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中央部
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南屋
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温室
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ベランダ
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ベランダ逆光
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ベランダ
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桟瓦葺の屋根。洋風建築だが、鬼瓦風の瓦も見える。
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応接室
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居室1
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客用寝室
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食堂 テーブル
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廊下


模型
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附属屋
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敷地内から長崎湾。
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現地案内看板。内容は記事冒頭に。







見学メモ

アクセス
旧グラバー住宅は、江戸時代末期から明治時代にかけての洋風建築物を集めた観光施設、グラバー園の中にある。以下は、グラバー園へのアクセス情報。

<鉄道>
長崎電気軌道(通称「長崎電鉄」)、「大浦天主堂下」電停(長崎電鉄では、駅のことをこう呼ぶ*5)から、グラバー園第1ゲートまで、徒歩約7分(約450m)。第1ゲート入口は下地図の緑アイコン。
または、「石橋」電停からグラバー園第2ゲートまで、徒歩約6分(約350m)。こちらは電停から徒歩約2分の「グラバースカイロード(無料)」経由。2基のエレベーターと平坦な道からなるのでバリアフリー。しかも丘陵地にあるグラバー園の最上部に到着するので、見学が楽。第2ゲート経由のアクセスについての詳細は、グラバー園公式サイトアクセスページを参照。グラバースカイロード入口は、下地図緑アイコン。
長崎電鉄の乗り方。路面電車となっている区間が多く、基本的には路線バスと同じ。後ろのドアから乗って、前のドアから降りる。降りるときに運転席横の料金箱に料金を入れる。運賃は全線均一料金で、大人120円。築町電停では乗り継ぎができる。詳細は長崎電気軌道公式サイト参照。

<クルマ>
施設付属の駐車場はない。旧グラバー住宅から直線距離で半径300m以内に、いくつか有料駐車場がある。NAVITIMEの駐車場検索で、「グラバー園」で検索。
下地図の黒アイコンは、このうちのいくつかの駐車場。営業時刻、料金、収容台数については、以下のリンク参照。
長崎市営駐車場、グラバー園・大浦天主堂下駐車場
30分間50円の格安駐車場、松が枝国際ターミナル付属駐車場。ただし客船が入港するときは駐車場は閉鎖される。入港スケジュールはこちら

旧グラバー住宅の位置は、下地図の赤アイコン。「+」印は無関係。

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普段の見学

古い洋風建築物を集めた長崎市内屈指の観光施設、グラバー園の中にある。グラバー園入園に関しては以下の通り。
営業時刻 季節によって変わる。概ね8:00〜18:00(入場は17:40まで)。ハイシーズンは21:30まで延長。
休園日 年中無休
入園料 大人600円。学生、小児、団体割引あり。
グラバー園はバリアフリー対応。オストメイト対応のトイレ、授乳室もあり。詳細は、グラバー園公式サイトアクセス&入園案内ページ参照。

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グラバー園は丘の斜面に広がるが、このようにエスカレーターが整備されている。

グラバー園案内マップ。クリックで拡大。
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特別公開
特に情報なし。

問い合わせ
グラバー園へ。公式サイト参照。


*1 用語解説参照。
*2 現地案内看板より
*3 長崎市公式サイトより
*4 グラバー園公式サイトより
*5 長崎電気軌道公式サイトより
by h9w457y8i | 2013-02-19 09:12 | 長崎 | Comments(0)
だけでなく、世界各地の世界遺産見学のしかた、海外鉄道の乗り方、各地を訪れた時の街角スナップも。