【重要文化財】 旧山邑家住宅 (ヨドコウ迎賓館) 

きゅうやまむらけじゅうたく
(よどがわせいこうげいひんかん)

竣工  1924年(大正13年)。

構造および形式  鉄筋コンクリート造、建築面積359.1㎡、四階建、陸屋根

国指定重要文化財  1974年(昭和49年)、指定。

周辺地図





最寄り駅、阪急電鉄神戸線 芦屋川駅のホームから。
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兵庫県芦屋川沿いの小高い丘の緑の中に建つ瀟洒な住宅ーこの建物こそ巨匠ライトが日本に残した貴重な作品「ヨドコウ迎賓館」です。
この建物は大正4年からフランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)が旧帝国ホテル設計のために来日していた時、山邑家(灘の酒造家8代目、山邑太左衛門)の依頼を受けて、その別邸として設計されたものです。
ライトは大正11年に帰国しましたが、 弟子の遠藤新や南信らによって実建築が行われ、大正12年に着工、翌年2月には上棟式を迎えました。
完成後は山邑家の別邸として使われていました。
昭和22年、社長公邸を探していたヨドコウがこの建物を購入。また後年は独身寮としても使用してきました。
昭和49年5月、ライト建築の創建当初の姿を残す文化遺産として、RC造の建物として初めて重要文化財の指定を受けたのです。
来日当時、ライトはすでに米国では少壮の住宅建築作家としての地位を築いていました。
自然と一体となるような建築様式の「草原住宅」を数多く手懸けており、日本での住宅作品もこれをもとにしたもので、自由学園や旧帝国ホテルなどもその代表的な作品といわれています。
しかし迎賓館はこのスタイルとは異なり、避暑を目的とした希少なRC造の住宅なのです。
ライト全業績の中でもこの迎賓館が異色の傑作と評される所以はここにあります。 *1*2


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アプローチ
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1階入口外観
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左:1階玄関から車寄せを望む
右:1階車寄せから玄関を望む
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間取り図。*2

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2階応接室入口。部屋に広がりを感じさせるよう、意図的に小さく作ってある。*3


応接室全景
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左:応接室 西側壁
右:応接室 東側窓
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左:応接室に置いてあったペーパークラフト
右:建物を構成するラインと調和がとれた応接室の椅子とテーブル。ライトの設計による。b0212342_14215340.jpgb0212342_14194453.jpg

左:暖炉
右:応接室付属の給湯室
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左:応接室 天井付近の小窓。
右:応接室の南側の窓。外はバルコニーになっている。
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2階から3階への階段

3階 廊下
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和室 南側入口および全景
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左:和室 欄間
右:和室と階段の間にある家族室。
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左:3階 廊下から和室への石段
右:3階 家族寝室前 階段

3階 洗面所および風呂
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左:3階 家族寝室。現在は受付で買える記念品が展示されている。
右:3階 婦人室。右側のふすまは、実は胸くらいの高さしかない。畳のサイズと比較するとわかる。
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左:3階 寝室前廊下
右:3階 寝室前廊下 天窓。天窓にまでデザイン重視。ライトの建物に共通して見られる縦横のライン。
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4階 食堂全景
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左:食堂付属の厨房
右:食堂 天井
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左:4階 食堂 南側 バルコニー 南を見る
右:4階 バルコニー南端から、芦屋市街を望む。
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左:4階 バルコニー南端より、建物側。
右:4階バルコニー入口。食堂南側に出入り口がある。
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3階バルコニー南端から。4階バルコニーと階段で繋がっている。










見学メモ

アクセス
<鉄道>
阪急電鉄神戸線 芦屋川駅北口から、徒歩約10分(約450m)。
JR東海道本線 芦屋駅北口から、徒歩約20分(約1.2km)。
建物は、崖のように急峻な丘の中腹にあり、途中、かなり急な上り坂がある。

<クルマ>
施設付属無料駐車場あり。スペースは、乗用車7台、中型バス2台。*4
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google map

普段の見学
開館日、開館時間、入館料は、ヨドコウ迎賓館来館案内ページ参照。
開館日は、水・土・日曜日と祝日。前述リンクには開館日カレンダーもある。
30名以上の団体見学の場合は要予約。*4
館内の撮影は、私的利用に限り可能。ただし、一脚、三脚の使用は不可。*3
見学所要時間  1時間30分

特別公開
情報は見つけられなかった。

問い合わせ
ヨドコウ迎賓館公式サイト、アクセスマップページ参照。電話番号、E mailアドレスが書かれている。




*1 ヨドコウ迎賓館公式サイト、建物の秘密ページより
*2 現地配布パンフレットより
*3 現地案内看板より
*4 ヨドコウ迎賓館公式サイト、アクセスマップページより
by h9w457y8i | 2012-06-29 14:07 | 兵庫 | Comments(0)
だけでなく、世界各地の世界遺産見学のしかた、海外鉄道の乗り方、各地を訪れた時の街角スナップも。