ナショナル・レールの乗り方

    
ナショナルレール特急のチケット予約・購入を日本語で。人気のユーレイル・パスも


ナショナル・レール(National Rail)は、旧イギリス国鉄ブリティッシュ・レールの路線運行を引き継ぐ形になった旅客鉄道会社の集合体のブランド名。日本のJRと似ていなくもないが、JRよりも多数(24社)の運行会社が存在し、また駅、線路などのインフラは、より公的な色が強いネットワーク・レールという別の企業体が所有している。イギリスのいろいろな施設の公式サイトを見ると、鉄道でのアクセスの欄に、ナショナル・レールと書かれていることもあれば、ネットワーク・レールと書かれていることもあるが、旅行者にとっては両者は同じものと考えていいと思うし、現地では、駅に行くにもきっぷを買うにも列車に乗るにも「ナショナル・レール」だけで十分通用する。なので、
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このマークで表される列車はみんなナショナル・レール、ということで、少なくとも一般の旅行者には問題ないと思う。

イギリスの他の公共交通機関の乗り方





これはナショナル・レールの一つ、サウス・ウエスト・トレインズの車両。どーでもいいが、パンタグラフと架線がない。日本では懐かしいディーゼルかと思いきやそうではなく、電車。走行用とは別に、地上に電源供給用のレールがある。
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路線図こちら(ネットワーク・レールの公式サイト。英語)。イギリス全土、イギリス南部、ロンドン近郊の路線図がPDFで載っている。





時刻および料金検索

ナショナルレールの特急列車を日本語で検索、予約したい場合は、旅行代理店レイルヨーロッパ(RAILEUROPE)日本語公式サイトが使える。右メニューの上の方にリンクのバナーを貼っておいた。英語での検索、予約に不安がある方はそちらへ。
単区間のきっぷだけでなく、ヨーロッパ全域をカバーするフリー鉄道パス=ユーレイルパスも販売しており、ヨーロッパの鉄道に関する情報が充実しているのでオススメ。


英語でもいけるという方は、以下を参照。そんなに難しくない。

ナショナル・レール公式サイトホームページのJourney Plannerで。他言語対応ページだが日本語はない。
ページ上部、「Find my train times & fares(時刻と料金検索)」に、必要事項を入力して「GO」。
往復利用の場合は、「Add a return journey」をクリック。ナショナルレールは往復割引がスゴイ。後ほど詳述。
大人一人以外の場合は、「Passengers 1 Adult」をクリックし、人数を入力。class(ファーストクラスか2等車か)とrail cardは、必要ならチェックを入れる。

ナショナル・レールにも遠距離を走る特急が存在するが、特急料金はない。つまり、時間のかかる鈍行で行こうが、速い特急に乗ろうが、出発地と目的地が同じなら料金は一緒。1等車、2等車の料金の違いはある。

特急列車の場合、座席指定となり予約が必要。どの列車が座席指定なのかは、上記Journey plannerで列車を検索し、「Buy Now」をクリックするとわかる。「Buy Now」から料金を選ぶページにいくと、座席を選ぶ項目が出てくる。なお「Buy Now」をクリックしても、クレジットカード情報を入力していないのでもちろん課金されない。


小児運賃 
5~15歳は半額。
4歳以下は無料。ただし料金を支払っている者の付き添いが必要。無料になるのは2人まで。3人目からはどうなるかは不明。おそらく半額料金を払う必要があると思われる。また満席の場合、無料の子供は座席を一人で占有することはできない。*1

レール・カード(Rail Card) 
1年間有効のパス。このカードがあれば、きっぷを正規料金の2/3の値段で購入できる。15~26歳用、シニア用、家族用などがあり、1年間で28ポンド。ネットで購入可能。詳しくはナショナル・レール公式サイト レールカード案内ページ(英語)参照。

オフピーク(off-peak)割引
混雑時間帯を避けた場合の割引。上の方法で時刻&料金検索すると、検索結果の料金のところに「anytime=割引なし」「off-peak」と書かれている。いろいろ料金検索してみたところ、平日の午前8時30分以降に発車する列車に乗る場合に適用されるようだ。ただし割引率は低く、せいぜい数ポンド。


往復割引(Return)
ナショナル・レールはなんと言ってもこの割引が大きく、往復するならこれを使わない手はない。一日で往復する場合、往復料金が片道料金とほぼ同額! 行きと帰りが別の日でも、割引率は40%を超える。
往復割引にはいくつか種類があって、オフピーク割引、同日往復割引と組み合わさっている。たとえば、
anytime day return = オフピーク割引なし、同日往復料金
off-peak day return = オフピーク割引および同日往復料金
off-peak return = オフピーク割引および、同日ではない往復料金
といった具合。

ナショナル・レール公式サイト、Journey planner(時刻および料金検索)の、「Add a return journey」をクリック。
帰りの旅程を入力して「GO」をクリック。検索結果が表示される。
「return from」の料金が片道料金とほぼ同じなので、??と思うかもしれないが、これで往復分の料金。「2 single from」の料金が、片道きっぷを別々に買った場合の料金。

このページから、往復の列車を選び、「Buy Now」をクリックすると、各運行会社のサイトに飛び、そこでネット経由できっぷを購入できる。会員登録が必要。自分はやったことがないのでここでの解説は省略する。往復割引はネット購入だけではなく、当日駅できっぷを買う場合でも利用できる。

なお長距離列車の場合は、Return=往復できっぷを買うより、2 Single=片道2回分を、片道格安きっぷで買ったほうが合計が安い場合が多々ある。 Journey Plannerはもっとも安いきっぷを自動的に選択肢に提示してくるので、自分で試行錯誤して探す必要はない。



格安きっぷの注意点
長距離列車の格安きっぷの場合、列車が指定されていて変更ができないことが多い。Journey Plannerから列車を指定、「Buy Now」から購入手続きを進めていき、料金表示のところに小さく「Specified train only. No refunds」といったようなことが書かれていれば変更・返金は不可。
なお、料金表示や旅程情報の欄に「1 change」と書かれていても、それは列車の変更が1回OKという意味ではなく、乗換え回数を表す。






駅でのきっぷの買い方

ロンドン、ウォータールー駅。
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きっぷ販売窓口は「Tickets」と表示される。
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なお、出口表示はEXITではなく、Way Out。

きっぷ販売窓口。
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自動販売機での買い方
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液晶画面の初期画面。オイスターカードを使う場合は右、それ以外は左の「Press here to Buy tickets for travel」にタッチ。
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次に、行き先入力画面が現れる。今いる駅から近いか、よく利用される駅名のアイコンが表示される。
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画面に行きたい駅名がない場合、画面下部中央、「Any destination」にタッチ。アルファベットで駅名を入力する。

次は、経由地を選ぶ画面。特にない場合は「Any permitted」にタッチ。
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次は、きっぷの種類を選ぶ。
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上記、往復割引のところで少し触れたが、ここで改めてアイコンに使われている単語の意味を解説。
Standard  2等車
First  1等車
off-peak  オフピーク割引適用。きっぷを買う時刻ではなく、列車の出発時刻で決まる。
anytime  オフピーク割引なし=平日の朝に出発する列車の場合。それ以外の時間の列車にも乗れる。
Day  当日のみ(厳密に言うと、翌日の午前4時29分まで*2)有効。
Single  片道
Return  往復

ここで左、上から1番目「Standard off-peak Day Single」と2番目「Standard Off-peak Day Return」のアイコンに注目。前者が34.7ポンド、後者が34.8ポンド。0.1ポンドしか違わないので、つい、return=帰りの片道きっぷ、と勘違いしそう。しかししつこいようだが、returnは行き帰り両方の往復料金。

ここでは「Standard Off-peak Day Return 34.8ポンド」を選んだ。

次に支払い。この機械では紙幣、硬貨、クレジットカードが使える。このときはクレジットカードを使った。
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クレジットカード挿入口は、10キーの下。「Banknotes」と書かれたところにあるスリットは、紙幣挿入口。
カードを入れると金額が10キー上の小さい画面に表示され、「Enter PIN」と出るので、クレジットカードの4ケタの暗証番号を入力、最後に緑色のENTERボタンを押す。


近距離の旅行だったため、座席指定はない。


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ナショナル・レールのきっぷ。returnを選んだ場合、行きと帰り、2枚のきっぷが出てくる。近距離なので、列車、座席の指定はない。






乗り方

ロンドン、ウォータールー駅のコンコース。
ターミナル駅の場合、発車時刻10分くらい前にならないと、何番線から列車が出るのかわからないのが普通。コンコースの掲示板をにらみながら、発車番線(Platform)が表示されるのを待つ。
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午前10時41分。10時50分発の列車の発車番線=プラットフォーム番号が表示された。
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掲示板に発車番線が表示されたら、改札口を通ってそこに向かう。
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改札口。
自分の知る範囲では、すべて自動化されている。
きっぷを改札機前面上部、オイスターカードをタッチする黄色い丸い部分の手前から入れると、黄色い丸い部分の向こう側から出てくる。
きっぷを引き抜くとドアが開く。
出口改札機でも同様。きっぷを入れ、出てきたきっぷを引き抜くと出口改札機のドアが開く。



First Class(1等車)の入口。2等車にはなにも書かれていなかったような記憶が。
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左:列車のドア、外側。黄色いライトが点いているボタンを押すとドアが開く。自動では開かない。
中:列車のドア、内側。外側と同じく、ボタンを押すとドアが開く。閉めるためのボタンもあるが、押さなくても発車時には自動で閉まる。
右:デッキと客室を仕切るドア。ここにもボタンが。やはり押すとドアが開く。
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ナショナル・レールの一員、サウス・ウエスト・トレインズの2等車の車内。清潔で快適。座席の上に座席番号がふってあるが、特急ではなかったので自由席。
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*1 ナショナル・レール公式サイト 小児料金案内ページ(英語)より
*2 ナショナル・レール公式サイト 料金案内ページ(英語)より

  
Commented by desire_san at 2012-05-05 12:56
こんにちは。
時々訪問なさせて頂いております。

海外での交通機関の利用の仕方のシリーズ、大変参考にになりますね。
具体的な写真付きで、大変分かり易く助かります。
私もこれら機会を作って海外に行って、現地で交通機関を利用してみたいと思っていますので、活用させていただきます。

私はポロック展を見てきました。私なりにポロックの絵画の何が斬新的か?ポロックの魅力的は何か?について感じるところをまとめてみました。ぜひ一読してみてください。

ご感想、ご意見などどんなことでも結構ですから、ブログにコメントなどをいただけると感謝致します。
Commented by h9w457y8i at 2012-05-18 14:22
>desire_sanさん
お返しが遅くなり、申し訳ありません。
お褒めの言葉、恐縮です。自分では、文面が少し堅苦しいかなーと思ったりしておりますが…。
ポロックの名前ははじめて聞きました。これからそちらにお伺いします。
by h9w457y8i | 2012-05-03 07:41 | Comments(2)
だけでなく、世界各地の世界遺産見学のしかた、海外鉄道の乗り方、各地を訪れた時の街角スナップも。