【重要文化財】 旧堀田家住宅(1)   座敷棟、居間棟、書斎棟

サイトマップ > 千葉県 近代文化遺産 > 旧堀田家住宅


アクセス(行き方)

見学要領・問い合わせ


きゅうほったけじゅうたく
ざしきとう、いまとう、しょさいとう

附(つけたり*2):棟札(むなふだ*2)1枚

明治23年(1890年)、竣工。*1

座敷棟 : 木造、建築面積95.02㎡、東面雪隠(せっちん=便所)・北面渡廊下及び雪隠附属、桟瓦葺(さんかわらぶき*2)及び銅板葺
居間棟 : 木造、建築面積109.07㎡、二階建、西面雪隠・北面廊下附属、桟瓦葺、東面玄関棟に接続
書斎棟 : 木造、建築面積36.36㎡、東面渡廊下・西面雪隠附属、桟瓦葺及び銅板葺

国指定重要文化財  平成18年(2006年)、指定。

旧堀田家住宅(2) 玄関棟、湯殿、土蔵、門番所の記事







旧堀田家住宅は、佐倉藩の最後の藩主、堀田正倫(ほったまさとも)が明治維新の後、華族として暮らしていた東京から、もとの領地の佐倉に移り住む際に建設した建物。主屋は木造平屋建、一部二階建5棟で構成され、伝統的な和風様式で建設されている。現存する明治期の旧大名家の邸宅として数少ない貴重なもの。
主屋は、座敷棟、居間棟、玄関棟、書斎棟、湯殿からなり、身分や格式を意識した造りとなっている。家の出入り口は3ヶ所(往時は5ヶ所)あるが、それぞれ出入りする時期や人の違いによって使い分けがなされていた。トイレもほぼ各部屋の床の間の後ろごとにあり、部屋ごとに使い分けられていたといえる。また、壁土や釘隠しは、場所ごとに使い分けがされている。これも、それぞれの空間の性格によって変化がつけられた一環と思われる。*4
竣工当初は台所棟もあった(現地配布パンフレット参照)が、現在では大部分が解体されている。
庭園や眺望に対応した多彩な接客空間を異なる意匠でまとめ上げ,つくりも上質で完成度が高く,近世以来の伝統技法をよく継承した大規模和風住宅として,重要である。また,建設経緯や施工内容等を豊富に残る普請関係資料と対照できる明治中期の上流住宅として,高い歴史的価値がある。*3

すべての画像はクリックで拡大表示されます。







旧堀田家住宅敷地への入口。
b0212342_965173.jpg

b0212342_853327.jpg


左手前の黄色い壁が書斎棟、その右奥の2階建てが居間棟。
b0212342_16223130.jpg


現地配布パンフレットの見取り図。
b0212342_6354762.jpg



座敷棟
庭に張り出すように配置された棟であり、邸内で最も大きな空間となっている。人の集まる行事は、この部屋を利用していたと思われる。建物西側には御祠堂が付設されている。*5
b0212342_1633094.jpg

東面。
b0212342_15575721.jpgb0212342_1625512.jpg

西面。
b0212342_1642996.jpgb0212342_1683557.jpg

左:居間棟から座敷棟への渡り廊下   
右:渡り廊下に展示されていた棟札(むなふだ*2)の写真。附(つけたり*2)に指定されている。
b0212342_8584492.jpgb0212342_1035486.jpg

b0212342_934088.jpg

b0212342_94756.jpg


左:座敷棟縁側。
中央:座敷棟内部の建具は修復作業中だった。
右:座敷の真ん中にデーンと、佐倉城に出没したといわれる妖怪、「カムロ」ちゃん。「ゆるキャラ以上、萌えキャラ未満」だそうである。*5
b0212342_953118.jpgb0212342_945230.jpgb0212342_93854.jpg




居間棟
家族の居住空間であり、居間、寝室などで構成されている。居間棟の柱には、杉柾(すぎまさ。杉を木目がまっすぐに通る部材に加工したもの)の眞去材(樹心を含まない木材)が使用され、2階までの通し柱となっている。また「御寝之間」は床下が二重床となっている。*5
b0212342_1654090.jpg

b0212342_1661677.jpgb0212342_8444348.jpg

b0212342_8121463.jpgb0212342_853145.jpg

b0212342_8532142.jpgb0212342_8533891.jpg


当時の著名な日本画家、跡見花蹊(あとみかけい)による地袋。
b0212342_854752.jpg

釘隠し
b0212342_8143091.jpgb0212342_96857.jpg

b0212342_8101818.jpg2階への階段。2階は普段非公開。




書斎棟  
全体に数奇屋造りの意匠を取り入れた最も趣向性のある棟である。天井には印度更沙が張られ、障子の棧(さん)に至るまで細かい細工が施されている。また、渡り廊下の天井は網代に編まれている。*5
普段は非公開。
b0212342_167134.jpg

b0212342_16154696.jpg

b0212342_16151192.jpg

b0212342_844053.jpgb0212342_852246.jpg


書斎棟と居間棟を結ぶ渡り廊下。
b0212342_161022100.jpgb0212342_811113.jpg

b0212342_835182.jpgb0212342_85047100.jpg


屋敷の南に広がる庭園。
b0212342_8451386.jpg
b0212342_1673192.jpg




現地案内看板
現地配布パンフレット







見学メモ
google map

アクセス

旧堀田家住宅は青マーカー4
スマートフォンはこちらのマップ


<鉄道>
JR総武本線「佐倉」駅北口から、徒歩約22分(約1.6km)。
京成電鉄京成本線「京成佐倉」駅南口から、徒歩約23分(約1.6km)
徒歩での行き方は、下の地図、あるいはgoogle map参照。


<バス>
左下:京成電鉄京成本線「京成佐倉」駅南口。出口を出て左手、セブンイレブン前の②番バス停(上の地図、青マーカー3)へ。
右下:ちばグリーンバスの路線図。この記事を掲載した時点では、同社公式サイト路線図は工事中で閲覧不可。
すべての画像はクリックで拡大表示されます。
b0212342_915929.jpgb0212342_913628.jpg

ちばグリーンバス「京成佐倉」②番バス停から、「京成酒々井(しすい)駅」行きバス(本佐倉線)
 ↓
 ↓  時刻表はこちら。1時間に1本程度。運賃はこちら。170円。
 ↓
「厚生園入口」バス停。上の地図・青マーカー2。
 ↓
 ↓  徒歩約6分(約450m)。
 ↓
現地。
「厚生園入口」→「京成佐倉駅」のバスも同頻度で運行。


<クルマ>
東関東自動車道「佐倉」ICから、約4.6km.
b0212342_15212743.jpg見学者用無料駐車場あり。10台収容。
駐車場入り口は、上の地図・青マーカー1。旧堀田家住宅の門の脇にも駐車場があるが、見学者用ではないので注意。


b0212342_15215271.jpgb0212342_15221045.jpg



普段の見学
開館時間、入館料、休館日については、佐倉市公式サイト内、旧堀田家案内ページ参照。土曜日は小中学生は無料(公式サイトによると金曜日も無料だが、現地案内看板には「土曜日無料」と書かれていた)
無料のボランティアガイドあり。

特別公開
現地のボランティアガイドによると、普段非公開の書斎棟、居間棟の2階などが年に数回特別公開される。2011年は、2月、ゴールデン・ウィーク、11月下旬に公開された。詳しくは下記問い合わせ先へ。(2011年の特別公開情報が佐倉市公式サイト内に掲載されていたが、この記事の掲載時は佐倉市のサイトがリニューアル中で閲覧不可だったため、リンクはない)

問い合わせ
佐倉市教育委員会文化課 文化財班へ。



*1 現地案内看板によると、竣工時期については棟によってばらつきがあるようだが、文化庁公式サイト内文化財等データベースによると、この3棟の竣工は明治23年となっている。
*2 用語解説
*3 文化庁公式サイト内文化財等データベースより
*4 現地配布パンフレットより
*5 現地案内看板より


mark2
by h9w457y8i | 2012-04-09 16:25 | 千葉 | Comments(0)
だけでなく、世界各地の世界遺産見学のしかた、海外鉄道の乗り方、各地を訪れた時の街角スナップも。