【世界遺産】 ロンドン塔 アクセス(行き方)、見学のしかた

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紀元前55年頃に現在の位置に砦が築かれたのが始まり。13世紀後半にほぼ現在の外形が整う。*2
1988年、世界文化遺産に登録。

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ロンドン塔  White Tower


イギリスのロンドン東部、シティ地区(ロンドン発祥の地で、金融・貿易の中心地。かつては政治・経済の中心地でもあった)の東端にある砦(とりで)。タワー・ヒルとよばれるテムズ川北岸の高台に建ち、中央のホワイト・タワーのほか、王室宝物館、武器展示館など数個の建物とそれらを囲む城壁があり、さらにその外側には濠(ほり)が巡らされている。その歴史はカエサルのブリタニア遠征(紀元前55年頃)の際の築城に始まるといわれ、古くから要塞(ようさい)として使われていたが、12世紀のノルマン王朝による再建を経て徐々に拡張され、13世紀後半にほぼ現在の外形が整った。17世紀前半までは王室の居城の一つであったが、歴史上はむしろ監獄として知られ、トマス・モア、アン・ブリン、ジェーン・グレイらが処刑され、また残虐な拷問も行われる*1 など、数多くの歴史的エピソードをもつ。ウェストミンスターではなくシティの内部に置かれたその立地が示すように、本来はシティの住民に対する国王権力の威圧の意が込められていたが、18世紀ごろから観光の名所として親しまれるようになり、現在に至っている。*2

1075年から1079年の間に建造が開始されたウィリアム征服王の石造の塔(White Towerのこと。*9)はきわめて印象的だったため、城は今でもロンドン塔(the Tower)と呼ばれている。ロンドン市民を支配し、侵略者を阻止するために、王は、古代ローマ時代のロンドン市の南東に位置するテムズ川河岸に要塞を築いた。*1

ロンドン塔の「塔」は、城砦の中心にあるWhite Towerにちなんで付けられている。*9 しかし「ロンドン塔」とはWhite Towerのみを指すのではなく、城(あるいは要塞)全体を指す。







テムズ川の南岸より。
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中央の4つの尖塔を持つ白い建物が、White Tower. ロンドン塔の中心に当たる。
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underground (ロンドン地下鉄)のTower Hill 駅から徒歩約1分。こちらはテムズ川とは反対側の、ロンドン塔の北~西側。
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ロンドン塔チケット売り場。
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入場券。寄付金を含めないようお願いしたので、通常よりちょっと安い18ポンド。詳細は記事末尾の見学メモ参照。
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現地配布パンフレットに掲載されている地図。以下の記事中、「地図15」とあるのは、この地図に記載されている建物の名称の番号。別ウィンドウで開きたい場合は、下のイラスト地図をクリック。
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入場ゲート。(地図23)
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ロンドン塔の出入り口、Middle Tower. (地図25)
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Middle Towerをくぐったところから、堀を望む。空堀で、底に生えているのは雑草ではなく、芝生を植えてあるようだ。
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堀を渡ったところにあるByward Tower. (地図8)
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落とし格子が、石の天井の間からチラリと見える。
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Byward Towerの裏側。
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Mint Street. (地図26) 少なくとも1300年から1812年まで、国の硬貨を鋳造する王立造幣局が置かれていた。*1 
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Water Lane. (地図39)
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St. Thomas Towerと、その内部にあるTraitor's Gate. (地図32および35)
反逆罪で捕らえられた多くの囚人たちは、トレイターズ・ゲートとして知られているセント・トーマス・タワーの門を通ってロンドン塔に投獄されたものと思われる。セント・トーマス・タワーは1275年から1279年にかけてエドワード1世が水門と王の住居として建造したもので、国王の平底船は大アーチの下の船着場に停泊したのだろう。*1
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Henry 3世の水門付近。(地図19)
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Bloody Tower. (地図3)「血塗られた塔」という意味。1220年ごろ、城へのテムズ川からの入城門として建設された。1483年、リチャード3世が、甥である二人の王子をこの塔に閉じ込め、窒息させて殺害した。その後、夜な夜な二人の男の子の幽霊が出るという噂が広まり、16世紀ごろからこの名前で呼ばれるようになった。*3
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Bloody Tower内、落とし格子のからくり。
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Bloody Towerに隣接している、Wakefield Tower. (地図36) この内部には、かつてロンドン塔で行われていた残虐な拷問に関する資料が置かれていた。
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王宮を守るためにヘンリー3世が築いた1230年代後期の見事な防備のうち、現存するのは、ゴールドハーバーゲートの基礎とこの防壁跡だけ。ゴールドハーバー・ゲートは後に牢獄として使用されたが、脱出不能と言うわけではなかった。海賊行為で捕らえられたアリス・タンカーヴィルは、恋に悩むロンドン塔の使用人の助けを借りて、1533年に脱獄に成功した。*1
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Waterloo Block. (地図40) この建物の内部は英国王室の宝物館になっており、巨大なダイヤモンドがちりばめられた数百年前の王冠を多数見ることができる。建物内部の写真撮影は不可。
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この不釣合いに巨大な時計にはどういう由来があるのか、いろいろ調べてみたが分からなかった。
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ワタリガラスはロンドン塔の名物。伝説によると、ロンドン塔からワタリガラスが姿を消すと、王国と要塞は崩壊してしまうとチャールズ2世の耳にささやかれたという。万が一のため、レイヴェン・マスター(鴉匠)がこの特徴あるワタリガラスを見守っている。*4
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宝物館前の、直立不動の衛兵。王室の王冠を守るため、イギリス軍から派遣されている。*1
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左が宝物館。右がWhite Tower.
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Scaffold Site(地図30)と、Tower Green(地図33)。
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テムズ川とロンドン塔の間の堤防を、しばらくぶらぶらする。
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ロンドン塔南部、団体専用出入り口となっているWharf. (地図42)
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ロンドン塔とテムズ川の間の堀。画面奥に見えるのは、WharfとSt Thomas's Tower(地図32)
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St Thomas's Tower (地図32)
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Lanthorn Tower. ( 地図20)
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Cradle Tower. (地図13)
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Queens House(地図28)とWater Lane(地図39)越しに、White Tower. (地図43)
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すぐ隣にあるタワー・ブリッジから。
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この方向の視線を少し左にずらすと、テムズ川対岸にロンドン塔が見える。
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見学メモ
アクセス
<鉄道>
underground=ロンドン地下鉄のDistrict Line、またはCircle LineのTower Hill駅からロンドン塔チケット売り場まで、徒歩約3分(約250m)。 改札を抜け、階段を上って地上に出ると、右手に道路の下をくぐる幅広の隧道がある。その隧道を抜けると、目の前にロンドン塔の濠が広がる。
DLR(Docklands Light Railways)のTower Gateway駅からチケット売り場まで、徒歩約5分(約350m)。

<バス>
ロンドン市営バスの、15, 42, 78, 100, RV1の各系統*5の最寄バス停が、チケット売り場まで徒歩約3分(約200m)。 バスについての詳細は、ロンドン交通局公式サイト(英語)参照。実際に乗車していないので記事はない。

<クルマ>
施設付属の駐車場はない。*5  ロンドン塔チケット売り場まで徒歩数分のところに、ロンドン塔公式サイト内*5で紹介されている民営の駐車場がある。24時間営業、料金は1時間2.5ポンド。*6
駐車場入り口は、下記リンクgoogle map参照。

google map


普段の見学
<開場時間> 
季節と曜日によって異なる。9:00~17:30がもっとも長い場合。詳しくは、ロンドン塔公式サイト内、開場時間案内ページ(英語)参照。

<料金> 
現地で当日チケットを買う場合の他に、インターネット予約割引、家族割引、年齢割引、団体割引などがある。詳細はロンドン塔公式サイト内、料金案内ページ(英語)参照。
記事掲載時の概略は以下の通り。
大人19.8ポンド。ただしdonation=寄付が1.8ポンド含まれる。これは任意*7なので、チケットを買うときに「without donation, please」と言えば、18ポンドのチケットを売ってくれる。
インターネット割引後の料金は、寄付を含めなければ17ポンド。10営業日以前の申し込みなら、チケットが郵送される。それ以降の予約の場合、直接現地に行き、予約の際に使ったクレジットカードをチケット売り場で提示する。予約が終わるとE mailが送られてくるので、それをプリントアウトして持っていく必要があるようだ。
年齢割引。5歳未満は無料。5~15歳は10.45ポンド。
家族割引。大人2名、子供6名までなら、全員で55ポンド。

<閉館日> 
1月1日、および12月24~26日。*8

施設内には、土産物店、レストランがある。開店時刻、メニューは公式サイト、レストラン案内ページへ。メニューはそのページの下のほう、PDFファイルに記載。


特別公開
普段公開されていない部分が、ある時期特別公開される、という情報は見つけられなかったが、各種イベントが常時催されている。詳細は、公式サイト内、イベント情報ページ参照。


問い合わせ
英語での電話番号、E mail addressが、ロンドン塔公式サイト内、問い合わせページに記載されている。



*1 現地案内看板より
*2 Yahoo百科事典より
*3 ロンドン塔公式サイト、Bloody Tower案内ページより
*4 現地配布パンフレットより
*5 ロンドン塔公式サイト、アクセス案内ページより
*6 Apcoa公式サイト、Tower Hill駐車場案内ページより
*7 ロンドン塔公式サイト、料金案内ページ(英語)より
*8 ロンドン塔公式サイト、開場時間案内ページ(英語)
*9 ロンドン塔公式サイト内、「White Towerの物語」より

by h9w457y8i | 2012-02-07 12:34 | イギリス | Comments(0)
だけでなく、世界各地の世界遺産見学のしかた、海外鉄道の乗り方、各地を訪れた時の街角スナップも。