【世界遺産】 2016 モン・サン・ミッシェルとその湾  アクセス・宿泊

フランスの世界遺産モンサンミッシェルとその湾 > アクセス(行き方)

2016.3 編集

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パリからの直線距離、約270km。道路や鉄道を経由すると約360km。 東京と名古屋の関係に近い。たしかにかなりの距離はあるものの、さすがはフランス随一の観光地だけのことはあり、パリからのアクセス手段はいろいろあって、少々キツイが日帰りも可能である。

もっとも一般的なのは、観光バスを使ったツアーだろう。
現地で参加できるパリ発モン・サン・ミッシェル行きオプショナルツアーがJTBとJHC社から出ていた。
JTBは、ホームページ、上の方の「現地オプショナルツアー」→ フランスを選択。
JHCは、トップページ → ヨーロッパ → パリの順で選択。

またJALPAKには、日本から来るツアーに、現地の観光地へのツアーのみ合流するという「ランドオンリー」というシステムがある。
たとえば、成田から来るパリやモン・サン・ミッシェルなどを巡る団体行動ツアーに、パリ〜モン・サン・ミッシェルの往復のみ参加する。
詳細はJALPAKホームページからサイト内検索で「ランドオンリー」。
以前、自分も一人旅のときに一度だけ参加してみたが、ツアー参加者と仲良くなり、思いのほか楽しかった経験がある。



以下は、ツアーに参加しない個人旅行のアクセス方法。

● 鉄道およびバス
● 宿泊







鉄道およびバス

モン・サン・ミッシェル観光局公式サイト(フランス語および英語)、Accessのページで案内されているのは、以下の通り。それぞれの駅の位置関係はこちらのgoogle mapを参照。


ルート① あとで詳述。
パリ、モンパルナス(Montparnasse)駅
 ↓
 ↓ フランス国鉄の高速鉄道TGV 約2時間 1時間に1~2本。
 ↓
レンヌ(Rennes)駅
 ↓
 ↓ 現地行き直行バス 約1時間25分。午前中に2本、午後2本。
 ↓ 
現地


ルート②  
パリ、モンパルナス駅
 ↓
 ↓ TGV 約2時間40分
 ↓
ドル・ド・ブルターニュ(Dol de Bretagne)駅
 ↓
 ↓ 現地行き直行バス 約30分 午前中に2本。
 ↓ 
現地
バスとそれに連絡する列車の時刻表は、Keolisバス公式サイト参照。日本語あり。チケットの予約方法は、下記ルート①詳細解説参照。


この他、ローカル鉄道を使う以下の二つのルートが紹介されている。

ルート③
パリのサン=ラザール(Saint-Lazare)駅
 ↓
カーン(Caen)駅経由
 ↓
モン・サン・ミッシェルの最寄り駅であるポントルソン(Pontorson)駅

あるいは


ルート④
パリ、モンパルナス駅
 ↓
フォリニー(Folligny)駅
 ↓
ポントルソン(Pontorson)駅

のいずれかでポントルソンまでいったあと、そこからローカルバスで9km離れた現地。

ただし、フランス国鉄SNCF公式サイトで、from Paris to Pontorsonで検索すると、これとは違うルートが出てきたりする。

ともあれ、これらのうちでもっとも簡便と思われるのは、所要時間、運行頻度を考慮すると①と思われる。今回の訪問でも①のルートを取ったので、これについて以下に詳述する。





ルート①のチケット予約と購入

● TGVの時刻表・料金
● TGVの格安きっぷ
● インターネットでのTGVの予約・きっぷ購入
● 当日、駅でTGVのきっぷを購入
● 当日のモンパルナス駅構内での動線
● TGV車内の様子
● レンヌ駅北口にて、TGVからバスに乗り換え



TGVの時刻検索、予約を日本語でしたい場合は、旅行代理店レイルヨーロッパ(RAILEUROPE)日本語公式サイトが使える。英語での検索、予約に不安がある方はそちらへ。
パリ発、レンヌ行きで検索。
単区間のきっぷだけでなく、ヨーロッパ全域をカバーするフリー鉄道パス=ユーレイルパスも販売しており、ヨーロッパの鉄道に関する情報が充実しているのでオススメ。
ただし、代理店を通す場合、予約は乗車予定日の3〜5日前(鉄道の種類によって異なる)までに完了する必要がある。つまり、当日、翌日、2日後の列車を予約する場合は、下記のTGV公式サイト(英語)から予約する必要がある。



TGV(高速度鉄道の略。日本の新幹線に近い)の時刻表と料金
フランス国鉄(SNCF)が運営するチケット販売サイト、TGV-europe.comへ。
英語選択可。トップ・ページで乗車日やチケットの種類を選ぶ。条件入力欄の最後に「Select Your Country」とあり、ここでJapanを選ぶと日本語表示で予約が可能。しかしそうすると間に旅行代理店を介することになり、いろいろ試してみた結果、日本語表示のサイトだと乗車日が7日後以降の選択しかできなかったり、空席があるはずなのに「なし」と表示されたり、料金が若干高めだったりすることがある。英語で対応できるのなら、ここは「France」を選択すべし。決してむずかしくない。
「from」は「paris」で、「to」は「rennes」で入力。
「Return(往復)」は選択しなくてもよい。往復割引はない。


TGVのチケットは事前購入割引があり、割引率が非常に大きい。
パリ~レンヌ間片道のTGV 2nd class(2等車)の正規料金は58ユーロ。一方、フランス国鉄(SNCF)が運営するチケット販売サイト、TGV-europe.comで自分が調べた限りでは、最安22ユーロ。つまり6割引以上。条件入力欄の「Click here to find best prices over 30 days」にチェックを入れて「Search」をクリックと、検索日から30日間の各日でもっとも安いチケットが表示される。ただしこの格安チケットは2日前までに購入する必要があり、かつ、おそらく便指定で変更は不可と思われる。
自分が調べた範囲では、前日と当日は正規料金のみ。

格安チケットの存在がわかったら、もう一度トップページに戻り、乗車日を選択して、今度は「to」に「mont saint michel」を入力し、検索する。すると、TGVとバスがレンヌ駅でうまく連絡する場合の時刻表と料金が、TGVとバスの両方について表示される。
バスの料金は固定で、片道11.7ユーロ。

なお、旅行代理店レイルヨーロッパ(RAILEUROPE)日本語公式サイトでは、日本語で格安チケットが購入できる。




インターネットでチケットを購入する場合。
TGV-europe.comのサイト上で列車とバスの時刻の組み合わせを選ぶ。
 ↓
「Choose how to collect your ticket」=チケットの受け取り方法を選ぶ。以下の二つの選択肢がある。
「Collection from an Automatic Ticket Machine」= ターミナル駅にある自動券売機でチケットを受け取る。
「Retrieval in a French station 」= 駅の窓口でチケットを受け取る。
 ↓
氏名とメールアドレスを入力。
 ↓
クレジットカード番号を入力してチケットを購入。
 ↓
チケット内容のメールが送られてくる。Reference(アルファベット6文字。チケットの受け取り時に必要)、列車の概要、号車と座席番号などが記載されている。

b0212342_10112693.jpgCollection from an Automatic Ticket Machine を選択した場合は、パリのターミナル駅(モンパルナス駅じゃなくてもいい)にある黄色い自動券売機できっぷを受け取る。

最初に液晶画面の「英語」にタッチして、あとは画面の指示に従う。
途中、購入者の認識方法で、購入時に使用したBANK CARD(クレジットカード)かReferenceを選ぶ画面がある。「Reference」を選択、チケット購入時に受け取ったメールにある6文字を入力する。
初めての操作では若干わかりにくいかもしれない。わからなければ「Billet(きっぷ)」と書かれた窓口へ。英語は通じる。

Retrieval in a French station を選択した場合、これをプリントアウトしたものと、ネット予約時に使用したクレジットカードを駅の窓口に持参。きっぷを受け取る。

なお、フランス国鉄SNCFの列車をネットで予約した場合のチケットの受け取り方法として、上の二つ以外に、メールでチケットそのものが送られてきたり、スマートフォンのアプリでチケットを表示させる「E-ticket」がある。手軽でオススメなのだが、このルートの場合、SNCF以外の会社が運行するバスのきっぷを含むため、E-ticketには対応していない。





乗車日の前日以降に、駅でチケットを購入する場合。

b0212342_10121284.jpgTGVのチケット売り場とプラットフォームは2階。

2階のコンコースには、
タッチパネル式の自動販売機があちこちに立っている。
英語は選択可能だが、日本語はない。


2階のコンコースを奥に進み、プラットフォームと列車がちらほら見えてきたら、広い待合広場をずっと左手へ。1番ホームあたりを更に左折すると、右手にきっぷ販売窓口が見える。きっぷ=billet(ビィエ)と表示された案内看板があちこちにあるので迷わないだろう。
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窓口は混雑している場合があるため、当日購入する場合は、発車時刻の遅くとも30分前には窓口に行っていたほうがいいと思う。自分が行った平日、午後4時ごろのモンパルナス駅の窓口はガラガラだったが、レンヌ駅の平日午後4時の窓口は非常に混雑しており、20分近く並んだ。

イギリス国旗が表示されている窓口(英語が話せるという意味)に行き、「明日の午前中にモン・サン・ミッシェルに行きたいんだけど。second classで。」と言うと、いくつかの列車の時刻と所要時間を教えてくれたので、事前に調べておいた午前7時過ぎ出発を選ぶ。

モンパルナス~レンヌのTGVと、レンヌ~モン・サン・ミッシェルの直行バスのチケットが一緒になったきっぷを窓口で受け取った。合計69.7ユーロ。前日購入なので格安の選択肢はなく、正規料金である。
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黄色い部分が「1月17日午前7時12分発、TGV 8603号(待合広場やプラットフォームに表示される)、午前9時17分レンヌ着」を表す。
赤い部分、VOITURE 17=17号車、PLACE ASSISE=座席番号。
青い部分は、直行バスの「午前9時40分レンヌ駅発、午前11時5分モン・サン・ミッシェル着」を表す。


現場での動線
出発当日。モンパルナスの駅、午前6時30分。冬はまだ日の出前。
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チケットを持ち、待合広場の掲示板表示に従い、2番線へ。
列車の番線は、出発時刻の20~30分前くらいにならないと決まらない。

b0212342_11344385.jpgTGV乗り場には改札がない。
その代わり、チケットに出発駅名と時刻を刻印する必要がある。
これは刻印するための機械。
プラットフォーム入り口にいくつか立っている。
黄色い部分の下部、横長の口の部分にチケットの先を入れると、ジジーッと音がして刻印される。

「この刻印がチケットにされていないと、車内検札のとき、最高額を請求されることがある」といくつかの観光案内サイトに書かれていた。でも、乗客の半分近くは刻印なしでサッサと列車に乗り込んでいたし、実際の検札では、チケットの裏面に押してしまった刻印は全く見ていなかった。


TGV 8603号。
列車の中には、この先頭車両=電気機関車どうしが編成の中間あたりで連結されている場合がある。このときは当然、走行中は車内の行き来ができない。なので、乗車の際は可能な限り自分の号車に直接乗る。
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モンパルナス駅、2番線。午前7時はまだまだ夜明け前。この列車は1号車から20号車くらいまである、長ーい編成だった。ただ、1両の長さが新幹線よりは短いように感じた。
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車内の様子
b0212342_11292280.jpg2nd class, 17号車。
車内は清潔で、椅子の座り心地は良かった。
b0212342_10492696.jpgここでちょっと戸惑うのは、座席番号。
日本の列車のように窓付近に表示されているのではなく、2席並んだ座席の間に小さく表示されている。そして、2席しかないのに番号は4つ表示。
この画像のように、点灯している番号の座席に座る。
トイレも使ってみたが、使うのがためらわれるほど不潔、というかんじではなかった。ビュッフェもあり、サンドイッチや飲み物が売っているようだ。

車掌による車内放送はフランス語のみ。録音された放送はない。

車窓からの景色を楽しみたかったが、ほとんどずっと暗いままだったので画像なし。




レンヌ駅に到着。バスに乗り換え。
レンヌ駅には約2分遅れで到着。
北出口(Nord Sortie)へ。駅出口の改札はないため、チケットはポケットに入れたまま。

レンヌ駅北口。
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b0212342_11515329.jpg上の写真をとった場所から、駅出口を背にして右手方向。
目の前の7階建て?の建物の1階が、モン・サン = ミシェル行き直行バスのバス乗り場。チケット売り場と待合室がある。チケット売り場と待合室は平日のみ。屋外に自動券売機がある。
駅とバス乗り場の位置関係の地図は、こちらのgoogle map参照。

b0212342_11541212.jpgバスターミナル。チケットを運転手に見せるだけ。
バスは一般的な観光バス。乗り心地は良かった。
オフ・シーズンのため、50人以上乗れそうな車内はガラガラ。でも、ハイ・シーズンはどうなんだろう? バスの座席指定はなかったけど、人が多い時期はきっと座席数分しか発券しないんだろうな。

モン・サン = ミシェル側のバス停は、2014年に新しく作られた橋の手前、ラ・カゼルヌ(La Caserne)というホテル集落にあるインフォメーション・センターにある。モン・サン = ミシェルの入口まで2.8km。ここから先は一般車両進入不可。無料循環バス(Free shuttle bus)に乗り換える。あるいは、広い歩道が整備された橋を歩いてもよし。バス停の位置はこちらの自作google map参照。ただし2016.3時点の地図は一部古い。新しい橋ではなく、取り壊された堤防のままになっている。

↓ 2014年に完成した橋。
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b0212342_10552775.jpg←無料循環バス。Free Shuttle Bus.

7:00〜1:00(25:00)、およそ12分間隔で運行。時刻表はない。
b0212342_10570934.jpg←循環バスの終点。
モン・サン = ミシェルの入り口から400mほど離れた橋の上にバスが停まる。インフォメーション・センターに戻る時の乗車もほぼ同じ位置。
バス停の表示は何もない。ベンチもない。なんとなく橋の上に停まってる、的なかんじ。

インフォメーション・センター → レンヌ駅のバスの時刻も、TGV-europe.comにアクセスし、上に書いたのと同じようなやり方で調べられる。その日のうちに、このルートでパリに帰ろうという場合は、次の二通りの帰り方がある。
14:20 モン・サン・ミッシェル発、18:22 パリ着
17:15 モン・サン・ミッシェル発、21:11 パリ着
(時刻は記事掲載時点のもの)

ラ・カゼルヌのインフォメーション・センター → レンヌ駅 バス料金は現金で運転手に支払い可能。

もし帰りのTGVを予約していなかった場合、レンヌ駅窓口で結構並ぶので、乗り継ぎ時間20分ではちょっとキツイかも。




宿泊

島内と、橋の付け根にある「ラ・カゼルヌ(La Caserne)」という集落にホテルがいくつかある。
島内のホテルは部屋数が少なく部屋自体も小さいようだが、中世の雰囲気を漂わせた風情があるようだ。
ラ・カゼルヌのホテルは、島内とは全く異なり、いわいるモーテル的なかんじ。クリスマスと年末以外は年中無休(日曜日もオープン)のスーパーがある。8:00〜20:00

モン・サン・ミッシェル観光局公式サイト内、宿泊案内ページ(Lodging)に、それぞれのホテルの概要と公式サイトへのリンクがある。いずれもフランス語および英語のみ。
なおこのブログページの右側に、海外のホテル・レストランの口コミサイト「トリップ・アドバイザー」のバナーを貼っておいた。上記観光局のサイトに載っているホテル名を入れると、日本語の口コミも見られる。



*1 モン・サン・ミッシェル観光局公式サイト内、Time of the tidesのページ参照。
*2 モン・サン・ミッシェル観光局公式サイト内、Places to visitのページ



Commented by wholesale bags at 2014-03-21 16:02 x
モン・サン・ミッシェルとその湾  見学メモ(アクセス方法=行き方、入場料などの案内) : 近代文化遺産見学案内所
by h9w457y8i | 2012-02-01 07:16 | フランス | Comments(1)
だけでなく、世界各地の世界遺産見学のしかた、海外鉄道の乗り方、各地を訪れた時の街角スナップも。