【重要文化財】 津嘉山酒造所施設

つかやましゅぞうしょしせつ

昭和3年(1928年)、竣工。
主屋、および麹屋(こうじや)からなる。
主屋:建築面積330.49㎡、麹屋:約95㎡。
いずれも、木造、寄棟造(よせむねづくり)*1、本瓦葺(ほんがわらぶき)*1
国指定重要文化財  平成21年(2009年)、指定。





沖縄県那覇市内でレンタカーを借りて、沖縄自動車道を北へ。
1時間ほど走り、沖縄本島中部、名護市にやって来た。

市街地の中、細い路地を入る。住宅が立ち並ぶ静かな一角に、2年余り前に国の重要文化財に指定された、泡盛の小さな造り酒屋がある。それが、津嘉山酒造所だ。

「津嘉山酒造所施設は,名護市街に所在する現役の泡盛醸造所施設である。主屋と麹屋は島袋純一の設計により昭和3年頃に建てられ,この頃から泡盛の生産を始めたとみられる。主屋は,泡盛醸造のための施設と居住部分を一体とした形式で,麹屋とともに昭和初期の酒造施設の形態を良くとどめており,貴重である。また主屋居住部は,沖縄地方の伝統的な住宅平面を受け継ぎながら,近代的な展開も示しており,沖縄の近代住宅を理解する上で重要である。」*2



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玄関。
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主屋、居住区域。
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上の二つの画像は主屋の屋根。沖縄の住宅にかつてよく用いられ、本土でもお寺で使われる本瓦。
一方、下は麹屋の屋根。一部モルタルの瓦で補修されている。
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主屋、酒造所部分。
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麹屋がどのぶぶんなのかは、はっきりとは分からなかった。

昨年の11月に訪れたときの建物の保存状態は、全体的にあまり良好とは言えず、部分的に倒壊寸前というかんじのところもあった。
酒造所の方にうかがうと、平成23年の末から6年がかりの大改修に入るとのこと。改修後にまた訪れてみたい。

一方、建物の裏には、酒造所の解体に備え、立派な新しい酒造施設ができていた。
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見学メモ

アクセス
<バス>
沖縄本島内の鉄道は、那覇市内のごく一部を走るモノレール「ゆいレール」1本のみであり、それ以外の公共交通機関とはすなわち、路線バスとなる。沖縄本島ではバスの路線網が全島をカバーしており、那覇市街中心部、ゆいレールの旭橋駅から徒歩数分の「那覇バスターミナル」から、乗り継ぎも含めるとほぼ全域に行くことができる。ただし遠方へは1時間以上かかる場合も珍しくない。路線バスは琉球バス交通沖縄バス東陽バス那覇バスの4社が主に運行しており、路線の系統番号は全社共通となっている。「バスマップ沖縄」というサイトだと全ての運行会社の全ての路線が非常に見やすく掲載されており、時刻表、料金も見られてとても参考になる。ただし公式サイトではないので、最新の情報に関しては各運行会社に問い合わせるのがベターだろう。
津嘉山酒造最寄のバス停は、「大中(おおなか)」バス亭。
那覇市内からの行き方。那覇空港国内線ターミナル発、那覇バスターミナルと沖縄自動車道を経由する111番系統、名護バスターミナル行き乗車、終点まで。那覇バスターミナルから約1時間30分、2040円。運行頻度は1時間に1~2本。運行会社は、前述の4社による共同運行。
名護バスターミナルから大中バス亭までは、5つのバス停を経由する。多くの系統のバスが大中バス亭を通るため、名護バスターミナルでどの系統のバスに乗ればいいか聞けばよいだろう。
大中バス停から酒造所までは、徒歩数分。下の地図の青いアイコンが酒造所、黒いアイコンがバス亭。

<クルマ>
沖縄は圧倒的に車社会であり、ハッキリ言って那覇市の市街地や首里地区以外を訪問するのなら、クルマのほうが断然便利である。レンタカー料金も、沖縄地方のみで営業するローカルな会社なら、タクシーの運転手さんが「あんなに安いと我々も商売上がったりさぁ~」とこぼすほど格安な会社、プランがある。具体的な社名や料金の記述は差し控えるが、「沖縄 レンタカー」で検索すれば容易に見つかる。格安とはいえ、自分が今まで利用したレンタカー会社の車両やサービスは十分満足のいくものだった。沖縄本島ドライブの注意点は、自分の実感としては、1、那覇市街での朝と夕方のラッシュがひどい。2、時刻によって道路の中心線が移動、つまり車線が増減する道がところどころにあり、初めてだと結構とまどう。というところか。いずれもレンタカー会社で説明してくれる。
冒頭、1枚目画像にあるコンクリート製の門(下の地図、黄色いアイコン)を入ると、建物の左手に広い駐車スペースがあり、5、6台は停められそう。「駐車場」の表示はないが、酒造所の方に「そこら辺に適当に停めてください」と言われた。ただし、これから建物の解体作業に入るため、そのスペースが作業用に埋まっていることも考えられる。


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普段の見学
昨年の11月に訪れた際、酒造所のスタッフの方がおっしゃっていたが、文化財の建物は12月から6年がかりの大改修に入り、2012年の1月からは解体に入る。解体は一度にではなく少しずつ進むため、2012年の早い時期ならば建物の一部見学は可能かもしれない。津嘉山酒造公式サイト内、工場見学案内ページ参照。かつ、津嘉山酒造に要問合せ。なお、建物が解体さえされていなければ、建物の見学は、10:00~16:00の間であればいつでも歓迎いたします、ということだった。自分が訪れたときも予約なしでフラリと訪れたが、スタッフの方が酒造所内部の照明を全部点灯してくださり、「自由にどこでも見学して、写真も自由に撮影してください~」とおっしゃっていた。

特別公開
特になし。

問い合わせ
見学の可否、見学時刻などについては、津嘉山酒造公式ホームページ、問い合わせフォームにて。電話番号:0980-52-2070(NTTタウンページより)
文化財としての内容については、名護市教育委員会文化課へ。名護市公式ホームページ参照。




*1 用語解説参照。
*2 文化庁文化財等データベースより。建物の構造などについての更に詳しい解説もあり。
by h9w457y8i | 2012-01-11 10:33 | 沖縄 | Comments(0)
だけでなく、世界各地の世界遺産見学のしかた、海外鉄道の乗り方、各地を訪れた時の街角スナップも。