【重要文化財】 新垣家住宅

あらがきけじゅうたく

明治末期以前、竣工。

主屋  うふや : 桁行8.6m、梁間10.6m、寄棟造(よせむねづくり)*3、北面突出部付、本瓦葺(ほんがわらぶき)*3
     とんぐわ : 桁行7.0m、梁間9.9m、寄棟造*3、南面突出部付、東面うふやに接続、本瓦葺*3
     附(つけたり)*3 : ふーる×1、石牆×2

作業場  桁行7.5m、梁間5.7m、南面及び西面下屋附属、北面主屋取合部を含む

離れ  桁行6.6m、梁間5.4m、寄棟造、本瓦葺

登窯  延長22.7m、幅4.0m、連房式登窯、焚場、燃焼室、焼成室9房、排煙口からなる。上屋 桁行19.6m、
     梁間4.0m、寄棟造*3、本瓦及び鉄板葺

国指定重要文化財 平成14年(2002年)指定。






新垣家住宅は,沖縄県那覇市、国際通りの南東方に広がる壺屋地区にある。沖縄陶業の拠点であった壺屋地区に唯一残る陶工の住宅であり,石牆(家の周りの石垣)をめぐらした大規模な屋敷を構えており,沖縄の民家及び壺屋の歴史を知る上で,欠くことのできない重要な遺構である。
主屋は,「うふや」と、その西に一間南にずれて接続する「とんぐゎ」からなる。作業場は作陶のための施設で,離れも,もと作業場であった。登窯は粘土造で,九房の焼成室を連ねる。
中心となる主屋は19世紀後半までに建築されたとみられ,遅くとも明治末年頃までに,現在の屋敷構えが整えられたと考えられる。*1

主屋附の「ふーる」とは何を指すのかは、不明。

2006年から2009年にかけ、釜や屋根の崩落が続き、存続が危ぶまれていた。そこで2009年5月、国、沖縄県、那覇市がそれぞれ費用を出し合って修復することが決まった。*2
2011年2月に訪れた際は、その修復工事の真っ只中であり、全面が工事用安全シートや建屋で覆われ、外観すらほとんど見られない状態だった。



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b0212342_11105290.jpg現地工事案内看板に載っていた写真。






見学メモ
アクセス
地図
<鉄道>
沖縄都市モノレール、通称「ゆいレール」の「安里(あさと)」駅から、徒歩約8分(600m)。または、同じくゆいレール「牧志(まきし)」駅から、姫百合橋交差点、および国道330号線経由、徒歩約9分(750m)。ゆいレールは、那覇市中心部の要所をグネグネ経由しながら那覇空港と首里地区を結ぶ、沖縄県で唯一の鉄道。那覇市街の道路は時間によっては渋滞が激しく、駐車場も多くはないため、沿線地区の移動にはもっとも便利だと思う。
<バス>
沖縄本島の路線バスは琉球バス交通沖縄バス東陽バス那覇バスの4社が主に運行しており、本島のほぼ全域をカバーしている。路線の系統番号は全社共通となっている。
新垣家住宅へは、17、30、31、55、112系統の「壺屋」バス停から、徒歩約1分。路線図、バス停の時刻表、料金など詳細は、バスマップ沖縄のサイトがわかりやすい。ただしこれはバス会社の公式サイトではないし、時刻表は一部の系統のものしか掲載されていないので、利用に際しては前記リンクのバス運行会社に確認したほうがいいかもしれない。
個人的なオススメは、ゆいレール沿線でない場合は、まず那覇バスターミナル(那覇BTと記載されることが多い)までバスで行き、そこから徒歩2分のゆいレール「旭橋」駅へ、その後ゆいレール利用。
<クルマ>
付属の駐車場はない。新垣家の周辺は、車1台がやっと通れるか通れないかというくらいの、かなり細く曲がりくねった道路であり、クルマで乗り付けるのは、明らかに周辺住民の方の迷惑となる。有料駐車場は付近には見当たらず、那覇市街中心部に近いため朝夕の渋滞も発生しやすいし、はっきり言って、アクセスの方法としては最もオススメ度は低い。
半径600m以内に、かなり大規模なタイムズのコインパーキングがいくつかある。


google map

普段の見学
上記画像にあるように、修復工事が2016年3月末まで行われており、2011年2月の段階では外観も満足に見られない状態。たとえ外部が見られる状態だったとしても、もともと所有者の方が住まわれている住宅なので、内部は非公開。

特別公開
平成22年7月、修復工事中の「東の窯」が、那覇市教育委員会主催で一般公開された。今後ももしかすると、工事中でも特別公開があるかもしれないが、この記事の掲載時点ではそういう情報は確認できなかった。

問い合わせ
那覇市教育委員会文化財課へ。



*1 文化庁文化財等データベース
*2 琉球新聞記事
*3 用語解説
by h9w457y8i | 2011-07-07 12:09 | 沖縄 | Comments(0)
だけでなく、世界各地の世界遺産見学のしかた、海外鉄道の乗り方、各地を訪れた時の街角スナップも。
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