【登録有形文化財】 大牟田市役所 本庁舎旧館
おおむたしやくしょ ほんちょうしゃきゅうかん
昭和11年(1936年)、竣工。
鉄筋コンクリート造4階建、建築面積1378㎡、塔屋付
国登録有形文化財*1 平成17年(2005年)、登録。
JR大牟田駅のすぐ東側に建つ。
建物の幅は62m。中央背面には市議会議場が張り出している。縦長窓を密に配した採光に配慮したつくりで,複数の蛇腹と中央部の柱形で外観を引きしめる。正面中央部には大きく庇(ひさし)の突き出た玄関や5層の塔屋を設け,中心性を強調し重厚な印象を与えるなど、当時の官庁建築の特徴を現している。
この建物は数少ない現存する昭和初期の官庁建築のひとつであり、当時の大牟田の発展を今に伝える貴重な文化財である。*2 *3
本市の都心部のほとんどが焦土化した第二次世界大戦の戦火にも耐え抜いた貴重な建造物であり、戦火を耐え抜いた“証”として、戦時中使用された、
1.高射砲の台座(屋上北側)
2.防空監視用のコンクリート製哨(屋上南側)
3.防火用水槽(本庁舎中庭)
などが今も残されている。
防火用水槽にいたっては、非常に小さなものだが、今もなお手洗い場の水受けとして利用されている。
庁舎内部は、基本的には建設当時の漆喰壁であり、大理石を利用した階段や廊下もそのままだが、老朽化とニーズの変化に合わせ、木枠の窓からサッシへと、また、空調設備の設置、OA化の進展に伴うOA機器の新たな設置、改修工事など、建設当時のいでたちはなくなりつつある。
そのような中でも、現在の総合政策課行財政改革推進室や教育委員会事務局の執務室には、飾りが施された天井や漆喰壁、今は使用されていないマントルピース(暖炉)など、建設当時そのままのものも残されている。*4
JR大牟田駅前、国道208号線より。
正面玄関。階段の上には、大きく張り出したひさし。
正面玄関の上には、「大牟田市庁」の看板。
5層の塔屋。
市庁舎の前にある、自動販売機。よーく見てみると。
飲み物の自動販売機に埋め込まれた、現地案内看板。こういう設置のしかたは初めて見た。
見学メモ
アクセス
<鉄道>
JR大牟田駅東口から徒歩約3分。
西鉄大牟田駅から徒歩約4分。(これら二つの駅は隣り合っている)
<クルマ>
九州自動車道「南関」ICから、県道10号および国道208号線経由、約12km。
市庁舎の東側に、来庁者用有料駐車場がある。ただし、「平日業務中の用務以外での利用はご遠慮ください」という記載があるので、見学のために駐車していいかどうかは、下記問い合わせ先に聞いてみたほうがいいかもしれない。
これ以外の駐車場としては、大牟田駅東口に20台分ほどのコインパーキング(タイムズ)があった。
google map
普段の見学
外観の見学は自由。建物内部、屋上、中庭、塔屋に関しては不明。
特別公開
情報は見つけられなかった。
問い合わせ
内部、屋上、塔屋などの見学については、大牟田市役所企画総務部総務課へ。自分は問い合わせなかった。
*1 用語解説
*2 文化庁文化財等データベース
*3 現地案内看板
*4 大牟田市公式サイト内市庁舎案内ページ
昭和11年(1936年)、竣工。
鉄筋コンクリート造4階建、建築面積1378㎡、塔屋付
国登録有形文化財*1 平成17年(2005年)、登録。
JR大牟田駅のすぐ東側に建つ。
建物の幅は62m。中央背面には市議会議場が張り出している。縦長窓を密に配した採光に配慮したつくりで,複数の蛇腹と中央部の柱形で外観を引きしめる。正面中央部には大きく庇(ひさし)の突き出た玄関や5層の塔屋を設け,中心性を強調し重厚な印象を与えるなど、当時の官庁建築の特徴を現している。
この建物は数少ない現存する昭和初期の官庁建築のひとつであり、当時の大牟田の発展を今に伝える貴重な文化財である。*2 *3
本市の都心部のほとんどが焦土化した第二次世界大戦の戦火にも耐え抜いた貴重な建造物であり、戦火を耐え抜いた“証”として、戦時中使用された、
1.高射砲の台座(屋上北側)
2.防空監視用のコンクリート製哨(屋上南側)
3.防火用水槽(本庁舎中庭)
などが今も残されている。
防火用水槽にいたっては、非常に小さなものだが、今もなお手洗い場の水受けとして利用されている。
庁舎内部は、基本的には建設当時の漆喰壁であり、大理石を利用した階段や廊下もそのままだが、老朽化とニーズの変化に合わせ、木枠の窓からサッシへと、また、空調設備の設置、OA化の進展に伴うOA機器の新たな設置、改修工事など、建設当時のいでたちはなくなりつつある。
そのような中でも、現在の総合政策課行財政改革推進室や教育委員会事務局の執務室には、飾りが施された天井や漆喰壁、今は使用されていないマントルピース(暖炉)など、建設当時そのままのものも残されている。*4
JR大牟田駅前、国道208号線より。
正面玄関。階段の上には、大きく張り出したひさし。
正面玄関の上には、「大牟田市庁」の看板。
5層の塔屋。
市庁舎の前にある、自動販売機。よーく見てみると。
飲み物の自動販売機に埋め込まれた、現地案内看板。こういう設置のしかたは初めて見た。
見学メモ
アクセス
<鉄道>
JR大牟田駅東口から徒歩約3分。
西鉄大牟田駅から徒歩約4分。(これら二つの駅は隣り合っている)
<クルマ>
九州自動車道「南関」ICから、県道10号および国道208号線経由、約12km。
市庁舎の東側に、来庁者用有料駐車場がある。ただし、「平日業務中の用務以外での利用はご遠慮ください」という記載があるので、見学のために駐車していいかどうかは、下記問い合わせ先に聞いてみたほうがいいかもしれない。
これ以外の駐車場としては、大牟田駅東口に20台分ほどのコインパーキング(タイムズ)があった。
google map
普段の見学
外観の見学は自由。建物内部、屋上、中庭、塔屋に関しては不明。
特別公開
情報は見つけられなかった。
問い合わせ
内部、屋上、塔屋などの見学については、大牟田市役所企画総務部総務課へ。自分は問い合わせなかった。
*1 用語解説
*2 文化庁文化財等データベース
*3 現地案内看板
*4 大牟田市公式サイト内市庁舎案内ページ
by h9w457y8i
| 2011-07-01 16:05
| 福岡
|
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