碓氷峠鉄道施設 旧丸山変電所蓄電池室

うすいとうげてつどうしせつ きゅうまるやまへんでんしょちくでんちしつ

明治45年(1912年)、竣工。
煉瓦造平屋建
国指定重要文化財 平成6年(1994年)指定。
地図



丸山変電所は、明治45年(1912年)、碓氷線を走る機関車の電化に伴い造られた。碓氷線とは、信越本線の横川~軽井沢間の通称。信越本線は日本の近代化を担う重要な鉄道の一つで、この変電所の役割は、発電所からの電気を機関車に供給することであった。変電所は2棟の建物からなっている。南西向きに横並びの2棟のうち、西側が機械室、東側が蓄電池室。蓄電池室では、機関車が峠にかかるときに必要な電力を補うため、312個の蓄電池が並んでいた。充電中は室内に水素と有害物質の硫酸雲霧が大量に発生するため、窓、引き戸などは通風に適するよう工夫されていた。
丸山変電所は工場建築に近いため華やかさには欠けるものの、正面で入口や側面には控えめながら装飾的な要素が加えられ、落ち着いた格式の高いものとなっている。レンガ造り建築の最盛期のものであることが実感される、今に伝わる数少ない遺産である。
昭和38年(1963年)、新線開通に伴い、丸山変電所はその役割を追えることとなる。
その後、丸山変電所は日本の近代化に貢献した鉄道施設の様子をよく示すものとしての価値が認められ、平成6年(1994年)12月27日に国の重要文化財に指定された。そして平成14年(2002年)に修復工事が完了、現在に至っている。*1


南西面=正面。造りは機械室とほとんど同じだが、機械室は正面窓の数が6つなのに対し、蓄電池室は8つ。
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北西面。
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南東面。
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b0212342_99631.jpg北東面=裏面。こちらには機械室にはないコンクリートのでっぱりがある。


この一角は荒れ放題だった。
まあ、これはこれで廃墟の趣があってgood.                    内部。炊事場跡か?
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南角。手前が蓄電池室、奥が機械室。
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見学メモ
アクセス
碓氷峠鉄道施設概要記事参照。JR信越本線「横川」駅と、温泉施設「峠の湯」との間の遊歩道の途中にあり、また、観光用トロッコ列車の途中駅の目の前にある。
普段の見学
外観の見学は常時可能。内部の見学は不可。窓にはすりガラスがはめ込まれており、内部は見通せなかった。
特別公開
記事掲載時に調べた限りでは、内部見学に関する情報は見つけられなかった。
問い合わせ
安中市「学習の森」へ。安中市公式ホームページで「学習の森」をサイト内検索。


*1 現地案内看板


碓氷峠鉄道施設の概要、文化財リスト
全国の近代文化遺産リスト
by h9w457y8i | 2011-05-20 09:20 | Comments(0)
だけでなく、世界各地の世界遺産見学のしかた、海外鉄道の乗り方、各地を訪れた時の街角スナップも。