【登録有形文化財】 横須賀市水道局走水水源地 煉瓦造貯水池

よこすかしすいどうきょくはしりみずすいげんち れんがぞうちょすいち

国登録有形文化財
地図
明治35年(1902年)、竣工。
煉瓦造、面積143㎡


国登録有形文化財
近年の国土開発や都市計画の進展、生活様式の変化等により、社会的評価を受けるまもなく消滅の危機に晒されている多種多様かつ大量の近代等の文化財建造物を、後世に幅広く継承していくために作られたものです。これは届出制と指導・助言・勧告を基本とする緩やかな保護措置を講じる制度であり、従来の指定制度(重要なものを厳選し、許可制等の強い規制と手厚い保護を行うもの)を補完するものです。
登録されると、税の軽減、修復保存費用の低利融資など優遇措置が受けられる。
文化庁公式サイトより





横須賀市にある防衛大学校の敷地のすぐ北。
国道16号線沿い、海とは反対側に、レンガ造りの倉庫のような建物が、林に囲まれるような形で、ポツンと建っている。
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丸窓やアーチを描く出入り口が塞がれてしまっているのが残念。


「明治35年(1902年)に、横須賀軍港水道走水水源地の第一期拡張工事で建設された上屋付き煉瓦造貯水池です。内部空間を構成する扁平ヴォールトが、入口、丸窓を左右対称に配した壁面で覆われ、上屋は盛土されています。横須賀鎮守府経理部建築家の海軍技師、井川喜久蔵、堀池好之助らの担当で建築されました。道路を挟んだ山側にある建物です。」
~横須賀市水道局、横須賀市教育委員会による現地案内看板より


ヴォールト 
かまぼこ型にアーチを描く天井のこと。少ない柱で屋根を支えることができるという特徴がある。「扁平」とは、単純な筒型のかまぼこ型の天井のことだと思われる。他に、ヨーロッパの教会やイスラム寺院に多く見られる「交差ヴォールト」「リブ・ヴォールト」がある。


この建物が文化財となったのは、「再現することが容易でない」から。
文化庁文化財等データベースより。


レンガの積み方は、イギリス積みだ。
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走水水源地の概要
「明治9年(1876年)、走水の湧水を横須賀造船所に通水したのが始まりで、市内唯一の自己水源地です。
昔から走水の湧水は水量が豊富で、ミネラルを含んで美味しく、水温は17℃とほぼ一定し腐らないと評判で外国船にも好評でした。
湧水は涸れたという記録はなく、水量は一日約2000㎥あります。現在は市の非常時用の水源地となっています。
また水源地は災害時の応急給水拠点としての機能を備えると共に、桜の名所ともなっています。」
~大津行政センター市民協働事業・大津探訪くらぶによる現地案内看板より

この水は、現在「ヴェルニーの水」として、原則無料で飲むことができる。(水道法の規定で、水には塩素が混ぜてあるらしいけど)
水栓は国道16号線沿いと下記駐車場内にある。





見学メモ
アクセス
京浜急行本線「馬堀海岸」駅から徒歩20分。(本数は1時間に6本程度)
「馬堀海岸」駅から京浜急行バス須24系統(本数は1時間に3本程度)、観音崎行き乗車、「伊勢町」停留所下車、徒歩2分。
横浜横須賀道路「馬堀海岸」ICから800m。水源地内に有料駐車場(110台)あり。
普段の見学
建物の外観のみ、国道16号線から常時見ることができる。
特別公開
現役の水道施設であるため、内部は非公開。
問い合わせ
横須賀市教育委員会へ。横須賀市公式サイト水源地案内ページ参照。




全国の近代文化遺産リスト
by h9w457y8i | 2011-04-25 23:24 | 神奈川 | Comments(0)
だけでなく、世界各地の世界遺産見学のしかた、海外鉄道の乗り方、各地を訪れた時の街角スナップも。