【世界遺産・国宝】 旧富岡製糸場 東置繭所

きゅうとみおかせいしじょう ひがしおきまゆじょ(ひがしちさんじょ)
(「おきまゆじょ」は文化庁文化財等データベースより、「ちさんじょ」は富岡製糸場世界遺産推進公式サイトより。
なお、文化庁のデータベース内の読み仮名については、時折、文化財自体に刻印された読み仮名や、現地地方自治体設置の案内看板の記載と異なることがある。)


国指定重要文化財
地図
明治5年(1872年)、竣工。
長さ104.4m、幅12.3m、高さ14.8m(この3サイズは西置繭所と全く同じ)、木骨煉瓦造、建築面積1,486.6㎡、二階建、北面庇・西面及び南面ヴェランダ付、桟瓦葺




冒頭で建物の読み仮名について細かいことをゴチャゴチャ書いたついでに、上記で使用している建築用語について、メモ程度に解説する。

木骨煉瓦造
「もっこつれんがぞう」。木で柱と梁を組み、壁にレンガを積み入れて造る工法で、レンガという西洋の新しい技術を取り入れながら木材をふんだんに使用した、日本と西洋の建築技術を見事に融合させた建て方。←世界遺産推進公式サイト
桟瓦葺
「さんかわらぶき(またはふき)」。桟瓦と呼ばれる波板形の瓦を用いる葺き方。江戸時代から始まったもの(←建築用語辞典)で、現代の民家などで使われている瓦はほとんどこのタイプ。このページに掲載した屋根の画像を見ても分かると思う。なお、日本に古くからあるのは「本瓦葺」というもので、古いお寺の屋根などに使われる、丸い筒型の瓦を使った葺き方。


つまりこの旧富岡製糸場に残る建物は、、明治の初頭、洋風建築の黎明期にあって、日本と西洋の建築技術が融合した建物であり、しかも大規模で、現在まで残る点が貴重だ、ということである。

「1階は事務所、作業所などとして使い、2階に乾燥させた繭を貯蔵しました。
使用されたレンガは、日本の瓦職人が甘楽町福島に窯を築いて作りました。目地には下仁田町の青倉、栗山参の石灰で作られた漆喰を使いました。また、礎石には甘楽(かんら)町小幡から切り出された砂岩が使われました。」
~現地案内看板より






門に立つと、目の前、左右にズーンと広がる長ーーーーいレンガ造りの建物。それが東置繭所だ。
建物の1階にはアーチ状のトンネルが作られており、レンガの赤い色とあいまって、倉庫なのになんだか風情がある。
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アーチの真ん中にある、キーストーン(要石)。         縦横を互い違いに積んでいくフランス積み
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建物の長さは100mあまり。とにかく、長い。
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1階も2階も、鉄製の扉だらけ。
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こちらは、建物の北東の角。
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そして、北西角。
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更に、南面。                                        そして南西角。
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何が言いたいかというと、建物の南と西側のみにベランダがある、ということ。



b0212342_10345.jpg富岡市の東隣にある甘楽町から切り出された
砂岩を使った基礎。


b0212342_1063672.jpgそして、冒頭に解説した「桟瓦葺」。

要は、今の住宅に使われている瓦葺とあまり変わりないやり方。

屋根の上の方にあるのは、装飾付きの避雷針??




倉庫の内部。現在は1階のみ公開されており、展示場、及び売店になっている。
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                                               明治時代のフランス製繰糸器。
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建物西面。
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旧富岡製糸場の概要
全国の近代文化遺産リスト
by h9w457y8i | 2011-04-20 10:14 | 群馬 | Comments(0)
だけでなく、世界各地の世界遺産見学のしかた、海外鉄道の乗り方、各地を訪れた時の街角スナップも。