石蔵酒造

いしくらしゅぞう

事務所兼主屋(じむしょけんしゅおく)
大正期(1912~1926年)、竣工。
木造2階建、瓦葺、建築面積204㎡、煙突付

主倉(しゅぐら)
明治中期(1883~1897年)、竣工。
木造2階建、瓦葺、建築面積974㎡

西倉及び旧精米所(にしくらおよびきゅうせいまいじょ)
昭和前期(1926~1945年)、竣工。
木造2階建、瓦葺、建築面積429㎡、渡廊下、煙突及び釜場付

国登録有形文化財*1 平成23年(2011年)登録





福岡市随一の繁華街、天神から東に約2km。町の喧騒がちょっと収まった趣のある川のほとりの一角に、この造り酒屋はある。現在、博多に唯一残る造り酒屋。*2


画像の上部が切れているように見えるのは、福岡都市高速道路2号線。
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事務所兼主屋
通りの北側に位置する。間口18mの二階建町家で、桁行に西から土間、事務室、居室の三部分に分かれ、屋根も入母屋と切妻の複雑な構成となる。一階に平格子、二階に漆喰仕上げの大壁に銅板貼の両開戸を設けるなど、意匠性豊かな表構えをつくる。*5
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正面入口の上に、なにか大きな球体がぶら下がっていた。…なに??
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中庭より。
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主倉
事務所兼主屋の北に位置する。東西棟の切妻造桟瓦葺で、南・北面全面に下屋を付設。桁行39m、梁間は併せて26mに及ぶ。妻面は下見板張とし、鉢巻などを漆喰で仕上げる。二階建で、トラス組が豊かな内部空間をつくる。大規模な酒造倉の一例。*4
内部はきれいに改装され、土産物を売る売店であったり、小ホールやレストランになっている。
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西倉及び旧精米所
敷地の西隅に位置する。通り沿いの旧精米所とその北の西倉からなり、事務所への渡り廊下を付設する。いずれも切妻造桟瓦葺で、西面妻は下見板張、南面は腰高に下見板を張り、上部漆喰仕上げ。下見板の黒色と漆喰の白の鮮やかな対比が趣ある外観をつくる。*3
内部は150人収容のホールに改装されている。
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見学メモ

アクセス
<鉄道>
福岡市営地下鉄箱崎線「千代県庁口」駅から、約600m(徒歩約8分)。
福岡市営地下鉄空港線「祇園(ぎおん)」駅から、約800m(徒歩約10分)。
JR「博多」駅、および福岡市営地下鉄空港線「博多」駅から、約1.1km(徒歩約14分)。
<バス>
JR博多駅から。西鉄バス「博多駅前A」停留所から行き先番号15「ゆめタウン博多」行きに乗車、「福高前」停留所下車、徒歩約1分。行き先番号15(一般的なバス会社で言うところの系統番号と思われる)は、一本の路線ではなく、途中で分岐したりしており、行き先がいくつかに分かれているようだ。バスを利用する際は、一度西鉄バスに問い合わせてから乗ったほうが安心だと思う。そのほか、路線図、料金、時刻表などのバスの詳細については、西鉄バス公式ホームページへ。
<クルマ>
施設付属の駐車場があるかどうかは不明。下記問い合わせ先に聞いてみること。多分、あると思われ。
周辺に一時駐車場は見つけられなかった。


google map

普段の見学
事務所、主倉、精米所に囲まれた中庭と、売店などの施設の中には、施設が開いていれば自由に入れる。主倉、西倉のホールには入れるかどうか不明。下記問い合わせ先に聞いてみること。

特別公開
情報は見つけられなかった。

問い合わせ
石蔵酒造へ。



*1 用語解説へ。
*2 石蔵酒造公式サイトより。
*3 文化庁文化財等データベース
*4 文化庁文化財等データベース
*5 文化庁文化財等データベース
by h9w457y8i | 2011-10-04 09:28 | Comments(0)

すみよしじんじゃ ほんでん

1623年竣工。*1
住吉造(すみよしづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)
国指定重要文化財 大正11年(1922年)指定




竣工が江戸時代前期、かつ神社建築ということで、ちっとも「近代文化遺産」ではないが。
出張で福岡に出向いた際、宿泊先のホテルから徒歩圏内に国の重要文化財があるということで、訪れた。

住吉神社そのものができたのは1800年以上前とされ、国家鎮護や船舶守護の神様として信仰されてきた。全国に2000以上ある住吉神社の中でも最古と言われる(大阪の住吉神社本殿は国宝だけど)。現在の立地は海岸線から2.5kmほど内陸だが、中世の終わりごろまで博多湾はこのあたり一帯まで大きく湾入しており、当時は河口に突き出した場所に建っていた。*1, *2

神社に祭られている神様、歴史、建築様式の解説などは、住吉神社公式ホームページを参照。






神社の正面入口。神社の西側に当たる。
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鳥居の奥に見えるのは、神社の神門。
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拝殿。人間が神様にお祈りをする場所。このすぐ奥に、神様のいる場所=本殿がある。
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拝殿の前より。奥の本殿が垣間見える。正面の丸く光っているのは、御神体?の鏡?
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本殿は、このように回廊のような柵に取り囲まれており、接近することはできない。撮影も屋根のみとなってしまう。このように本殿に接近できない神社はよくある。
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見学メモ

アクセス
<鉄道>
JR「博多」駅、および福岡市営地下鉄空港線「博多」駅から、約800m(徒歩約10分)
福岡市営地下鉄七隅線「渡辺通(わたなべどおり)」駅から、約850m(徒歩約11分)
西鉄「西鉄福岡」駅から、約1.2km(徒歩約15分)
<バス>
西鉄バス「住吉」停留所から、徒歩2分。多くの系統のバスがこの停留所に停まる。博多駅発、天神発、渡辺通駅経由もあり。路線図、時刻表、料金など詳しくは西鉄バス公式ホームページ参照。
<クルマ>
神社内に50台収容の駐車場あり。


google map

普段の見学
記事内にリンクのある神社ホームページには、境内への入場時間の指定はなかった。一方、本殿は上記記事にあるとおり、回廊状の塀の内側にあり、普段は塀の中に入ることはできない。内部も非公開で、拝殿から奥をのぞき見るようにするのみ。

特別公開
情報は見つけられなかった。

問い合わせ
住吉神社社務所へ。



*1 福岡市教育委員会による現地案内看板
*2 住吉神社公式サイト内、神社についての解説 
by h9w457y8i | 2011-10-03 11:07 | 福岡 | Comments(0)
だけでなく、世界各地の世界遺産見学のしかた、海外鉄道の乗り方、各地を訪れた時の街角スナップも。