【世界遺産】 ストーンヘンジ  アクセス・見学のしかた

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  アクセス


ストーンヘンジ周辺は何もない牧草地帯で、歩いていける範囲には鉄道の駅も路線バスの停留所もない。なので、駅からタクシーで行くか、ツアーに参加するか、レンタカーを借りて自分で行くかのいずれかとなる。

駅、バス乗り場、駐車場、遺跡周辺の施設の地図は管理人作成、見学用マーカー付きGoogle Mapを参照。

ツアーに参加する場合
ネットで「ストーンヘンジ ツアー」と検索すれば、ロンドンからのバスツアーがたくさん出てくる。ロンドンからの日帰りツアーがほとんど。ストーンヘンジのみに行く場合なら7~8時間ほど、他の観光地も巡るツアーなら11~12時間ほど。日本語でネット予約できる。


ロンドンから遺跡の最寄り駅まで鉄道で行き、予約不要、実質送迎のみの簡単バスツアー「The Stonehenge tour」に参加する場合。
ナショナル・レールのウォータールー(Waterloo)駅
 ↓
 ↓  ナショナル・レールで1時間30分。往復割引で往復35ポンド。予約不要。
 ↓  ナショナル・レールの乗り方はこちらのブログ記事参照。
 ↓
ナショナル・レールのソールズベリー(Salisbury)駅
 ↓
 ↓  The Stonehenge tour の観光バス。
 ↓  30分~1時間おきにバスが発車。送迎料金は往復で大人12ポンド。予約不要。
 ↓  ソールズベリー駅、およびストーンヘンジからのバス発車時刻、
 ↓  料金などについてはこちら(英語)。
 ↓  料金は現金でバスに乗り込むときに支払う。
 ↓ 
現地

帰りの現地でのバス乗り場は、バス降り場と同じ場所。停留所を示すような看板などはなにもない。行きも帰りも、発車時刻は時刻表どおりだった。

↓ ソールズベリー駅の正面。画面左のレンガの建物がソールズベリー駅の入口。入口はここ一箇所しかない。そして画面右側奥、バスが留まっているところがバス乗り場
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↓ ストーンヘンジ行きのバス。一目で分かる。バスは2階建てで、自由席。遺跡までの道はかなり揺れるので、個人的には1Fがオススメ。
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クルマで現地に向かう場合。
施設付属の無料駐車場あり。200台以上のスペースあり。google map

↓ 駐車場入口
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↓ 駐車場の様子。収容台数にはかなり余裕がある。
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ちなみに、エーヴベリーについて。エーヴベリーはほとんど観光地化されておらず、小さな集落の周辺にメンヒルが立ち並んでいる。衛星写真を見ると、集落を中心とした円形の溝が分かる。エーヴベリーの集落には路線バスの停留所がある。遺跡から約18km北にあるナショナルレールのスウィンドン(Swindon)駅近く、スウィンドン・バス・ステーションから、49番系統。時刻表はこちら。乗車時間約25分。料金不明。






  見学のしかた


普段の見学

↓ 入り口にある見学案内看板。
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ストーンヘンジ周辺は英国政府が設立した団体「イングリッシュ・ヘリテイジ」により管理され、ビジター・センターで入場券を買うか、ツアーに参加しないと遺跡には近寄れない。

開場時間は季節によって異なる。春と秋は9:30~18:00、夏は9:00~19:00、冬は10:00~16:00。入場は閉場の30分前まで。悪天候の場合は、遺跡に近寄れない場合あり。
入場料。大人7.8ポンド、5~15歳の子供4.7ポンド、大人二人、子供3人までの家族チケット20.3ポンド。
閉場日。12月24、25日。
以上の内容は変更される可能性があるので、必要ならイングリッシュ・ヘリテイジ公式サイト(英語)の入場案内ページを参照。

↓ ストーンヘンジの周辺は、通常は立ち入り禁止。見学コースはこのようにロープで囲まれている。
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↓ 右下画像の番号看板は、オーディオガイド(日本語あり)の番号。
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↓ オーディオガイド貸し出しカウンター。日本語あり。貸し出し料金は入場料に含まれる。*4
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↓ 飲み物、軽食が買えるカフェ。飲食はこの店の周辺や駐車場周辺のピクニック・エリアで。屋根はない。*4
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特別公開
通常の見学時刻以外の時間帯で、通常の見学コースから外れてストーンヘンジの石に触れられるほど近づけるツアーがある。要予約。詳しくはイングリッシュ・ヘリテイジへ。電話番号 01722 343830 (英語のみ)

あるいは、旅行代理店Evan Evans Toursのサイト(英語)でも、石に近づけるツアーを企画している。「Stonehenge at Sunrise, Oxford & Windsor Castle」ツアー、もしくは「Windsor Castle, Oxford & Stonehenge at Sunset」ツアー。


問い合わせ
イングリッシュ・ヘリテイジ公式サイト、Contact Usページ(英語)参照。電話番号、Eメールアドレスが記載されている。





  遺跡の説明


紀元前3100年~紀元前1100年頃に、建造、および使用。*1
世界文化遺産に1986年登録、2008年登録内容修正

イギリス南部のウィルトシャー(Wiltshire)州にあるストーンヘンジとエーヴベリーは、世界各地にある巨石記念物の中でも、もっとも有名な遺跡群の一つである。それぞれ、環状に配列されたメンヒル(menhir. 地面に垂直に建てられた縦長の巨石)から成っており、天文学的な意味を持つと言われるが、未だその目的は完全には解明されていない。

世界遺産に登録されているのは、観光地化されているストーンヘンジ、また巨大な円形の溝が残るエーヴベリーといったピンポイントの場所だけではない。ストーンヘンジとエーヴベリーの周辺には、新石器時代(紀元前7000~紀元前1700年 *1)から青銅器時代(ヨーロッパにおいては紀元前1800年~紀元前700年 *2)にかけての儀式および葬儀のための記念物、塚、それらに関連する遺跡が多数存在し、これらを含むストーンヘンジとエーヴベリーを中心とした二つのエリアが世界遺産に登録されている。具体的なエリアの地図はこちら

世界遺産は、その地域や国にとってのみならず、人類全体にとって貴重な財産である。つまり、顕著な普遍的価値(Outstanding Universal Value)を持つ。この世界遺産の場合は、以下の理由(登録基準)で顕著な普遍的価値が認められる。

(1) 人類の創造的資質を示す傑作
この世界遺産は、先史時代における顕著な創造的、技術的な業績を示す。
ストーンヘンジは、世界に存在する先史時代のストーンサークルの中では、建築学上もっとも洗練されている。具体的には、まずその洗練されたデザインと独特の技術が挙げられる。同心円の中心にあるトリリトン(trilithon。3つの巨石で構成される門型の構造)やその外側のメンヒルの上部に、巨大な盾を伏せたように巨石が横たわっているのが特徴。これらはぴたりと合わさる凹凸結合部を持ち、しっかりと固定されるようになっている。また、遺跡を構成する岩石そのものも、ブルー・ストーンと砂岩の2種類を使用するのはあまり例がないこと、最大で40トンを超える巨石であること、最長で240kmも離れた場所から運ばれてきたことが特徴的である。
一方、ストーンヘンジほど有名ではないが、ストーンヘンジの北約30kmの場所にあるエーヴベリーのストーンサークルは、先史時代のものとしては世界最大。円周1.3kmの巨大な土塁と溝を含む環状のヘンジ(henge. メンヒルの上に水平に石を置いて連結させた構造物)は、180個の削られていない立石から成っていた(現在残っているのは一部のメンヒルのみ)。外側の大きい環と、内側の小さい二つの環がある。また、先史時代ではヨーロッパ最大の塚、シルバリー・ヒル(Silbury Hill)も、特筆すべき遺跡である。紀元前約2400年に作られ、高さは39.5m、50万トンの石灰岩からなるこの印象的かつ巧みに造られた塚の使用目的は、未だにはっきりしない。

現地の想像図
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(2) 建築や技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展において、ある期間、または世界のある文化圏内での、重要な価値観の交流を示すもの
巨石や土でできたこの世界遺産は、紀元前3700年から約2000年間の継続的な建造と使用を通してできあがった当時の建築・土木技術、景観形成過程を知る上で貴重な遺跡である。12世紀、ヘンリー・ド・ハンティングトン(Henry de Huntington)とジェフリー・ド・モンマス(Geoffrey de Monmouth)によって世界の不思議の一つと言われるようになって以来、遺跡は人々の好奇心をあおり、研究と憶測の対象となってきた。またジョン・オーブリー(John Aubrey)、イニゴ・ジョーンズ(Inigo Jones)、ウィリアム・スタックリー(William Stukeley)による初期の調査以来、これらの遺跡は芸術家、建築家、歴史家、考古学者に多大なる影響を与えた。これら二つの世界遺産エリアは、今後の研究にとっても貴重なものであり続けるだろう。

(3) 現存する、あるいは消滅した文化的伝統、または文明に関する独特な証拠を伝えるもの
ストーンヘンジとエーヴベリーの遺跡のこれまでの調査により、イギリスにおける新石器時代と青銅器時代の葬儀や儀式の慣習について、さまざまなことが分かってきた。記念物やその周辺の遺跡のデザイン、位置、相関関係を見ると、当時の社会が、その概念を建造物に投射できるような、裕福で高度に組織化されたものであったことがわかる。顕著な例としては、夏至の日の出と冬至の日の入りの位置が、ストーンヘンジ内の石の配列によって現されていること、エーヴベリー周辺の2km以上離れた遺跡群が、遺跡の配列によって関連付けられていること、などがある。また、当時の葬儀に関する文化が、さまざまな変遷をたどっていたこともわかる。具体的には、かつてストーンヘンジが火葬場として使われていたこと、南イングランド地方で最大とされる、新石器時代の石棺を用いた集合埋葬場が存在すること、ウエスト・ケネット・ロング・バロー(塚)(West Kennet Long Barrow)の存在、そして葬儀儀式の進化を物語るその他数百の埋葬遺跡の存在、が挙げられる。

以上、ユネスコ公式サイト(英語)より。

なお、ストーンヘンジとエーヴベリー遺跡との関連についての記述はなかった。
現在は、英国政府により設立された歴史的建造物保護団体、イングリッシュ・ヘリテイジ(English Heritage)により管理されている。
*1 ユネスコ公式サイト内、世界遺産案内ページ(英語)より。なお、建造開始が紀元前2800年頃から、とする記述(Yahoo百科事典)もある。
*2 Yahoo百科事典より
*3 現地オーディオガイドより
*4 English Heritage公式サイト内、ストーンヘンジ施設案内ページ(英語)より
by h9w457y8i | 2012-05-18 19:01 | イギリス | Comments(0)

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by h9w457y8i

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