2017 モスクワ地下鉄の乗り方

#how to ride moscow metro

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モスクワの中心部および近郊を走る地下鉄、モスクワ・メトロは、1935年に営業を開始し、現在では世界でも有数の路線規模と乗客数を誇る。12の路線、180の駅を持ち、一日の平均乗客数は約700万人、最大で900万人に達する。これはモスクワ市内を移動する全乗客数の56%に相当する。


路線図

時刻表

料金

乗り方

モスクワ地下鉄の安全性


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路線図


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モスクワ・メトロの公式インタラクティブ・マップ(上の地図はjpeg)

上のマップを使うとき、管理人はGoogle Chromeの自動翻訳を使ってます。
路線図を見ただけではなんと発音するのか全くわからないけど、文字の形で判断すれば使える。
モスクワ・メトロでは数年で駅名が変わる場合がある。

地図の拡大、縮小は、画面左端の「+」「ー」アイコンで。

駅名をクリックすると、ロシア語のメッセージがポップアップする。ポップアップの左側楕円をクリックするとそこが出発駅に、右側をクリックするとそこが到着駅になり、所要時間と乗り継ぎ方法が表示される。

公式サイトからは路線図のPDFはダウンロードできません。2019.7






時刻表


駅でも公式サイト内でも見あたらなかった。列車は5分おき程度の間隔で運行されている。

始発はおおむね5時45分ごろ、終電はおおむね1時10分ごろ。
詳しくは公式ホームページの駅ごとの始発・終電検索ページで見られる。HP真ん中の大きな画像部分の左から2番目のアイコンをクリック、細長いプルダウンの中から駅名を見つけてクリックすると、詳しい時刻が表示される。(URLがみんな同じなのでページへのリンクが貼れない)






料金


2017年6月現在、モスクワ・メトロ公式サイトはロシア語のみで、英語には非対応。以前は英語にも対応していたので、作っている最中なんだと思う。
なので、以下の情報は一部間違っている部分があるかも。

1回の乗車ごとに買うきっぷは、全線均一料金で55ルーブル。乗り換え可。10年前は15ルーブルくらい、5年前は28ルーブルだった。どんどん値上がっている。1ルーブル1.92円だからそんなに高くないけど。

非接触型IC交通カード(日本のSuicaやICOCAと同じようなものと思われる)の「Тройка」(トロイカ)というのがある。窓口で購入、ディポジットは50ルーブル、チャージは窓口で行うらしい。利用したことがないので詳細は不明。全線均一料金で、片道35ルーブル。

このほかにも、90分や1日、二日間乗り放題とか、回数券などもある。けれども駅の窓口ではロシア語しか通じず、自分は使ったことがない。






乗り方


モスクワ・メトロの駅のシンボルマーク。
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基本的には上の画像のマークが使われるが、駅によっては下の画像のような表示もある。
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駅は出口と入り口が完全に分かれている。下の画像は入り口。赤く囲った緑のマークが入り口のしるし。
このようなガラスドアがない駅もある。
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入口を入ると、まず空港にあるようなセキュリティのゲートがある。でも作動していることはほとんどない。素通り。2017.8


きっぷの買い方

入口のセキュリティを抜けると、有人のきっぷ売り場、自動券売機、自動改札機がある。

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自動券売機

英語対応。デフォルトの液晶画面に「EN」というアイコンがあるのでそれにタッチすると、英語表示となる。
「55 RUB 1WAY」「110 RUB 2 WAY」というアイコンが出てくるので、片道分なら前者、往復なら後者にタッチ。
クレジットカード、お札、コイン、いずれも使える。ただ、お札をスリットに入れても戻ってくることが多いし、クレジットカードも反応してくれなかったりすることがよくある。小銭を用意するか、ダメな場合は有人窓口へ。

2 WAYを選んでも、きっぷは1枚のみ。1枚のきっぷに内蔵されているICチップに、往復分がチャージされている。


クレジットカードで払う場合。
「55 RUB 1 WAY」か「110 RUB 2 WAY」アイコンにタッチすると、コインを入れる、みたいなイラストが描かれた画面になるが、その下に、「PAYMENT CREDITCARD」と書かれたアイコンが出てくる。それにタッチ。

自動券売機・右上の黒いボックス。ボックスの上にカードの磁気部分をスライドさせる部分があるけれど、それでは機械が認識してくれなかった。VISA card使用。
なので、普段はカードのIC部分を上にして、ボックスの下からカードを差し込む。
差し込んだまま、黒いボックス部分にある数字キーでカードのPin No.(暗証番号)を入力し、緑のキーを押す。
カードを引き抜き、きっぷの発券を待つ。


有人窓口で買う場合。
簡単な英語が通じる場合もある。通じなくても、指を1本立てると片道切符を1枚売ってくれる。全線均一料金で、料金はキャッシャーに電光掲示されるのでその金額を払う。


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きっぷはクレジットカードと同じ大きさの、紙製ICカードになっている。




乗車の仕方

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自動改札機

進入して良い改札機は、画像のように緑のLEDランプが点灯している。進入不可は赤。
自動改札機・上、「M」のマークがある黄色い部分にきっぷをタッチすると、ドアが開く。

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ホームに降りるエスカレーター。都心部では地下鉄は恐ろしく深い位置を走っている。

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プラットフォームの番線表示。青く「1」「2」と書いてあるのは、その駅の1番ホーム、2番ホームという意味で、路線番号を表すものではない。その横の文字は、行き先と途中の主要駅名。このキリル文字でどちらのホームから乗るか判断する。ちなみに、列車は右側通行。


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複数の路線が交わる駅では、丸印の番号「①」「③」がホームに表示される。これが路線番号の表示。
上の画像は、2番線への案内看板。2番線のホームまで、このような案内が続く。乗り換えで今まで迷ったことはない。


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車内放送は英語とロシア語が交互に流れる。意外と、英語は非常に聞き取りやすい。


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列車に乗っているときに不便なのが、今自分が乗っている列車がどのあたりを走っているかを把握しにくいこと。駅名表示はプラットホームにはなく、線路の上の壁に、装飾的なキリル文字でところどころに書いてあるのみ。これを、停車中に読み取る。


出口には入口と同じような自動改札機があるが、きっぷのタッチしなくてもドアが開く。
きっぷは使い捨て。




車内での注意点 

大きな荷物(150cm以上)は別途追加料金が必要。料金表参照。車内での飲酒、喫煙は禁止。*2


その他のモスクワ・メトロの特徴。
車内に列車走行の騒音が充満し、かなりうるさい。特に夏は冷房がなく窓が開けっ放しなので、隣の人との会話も満足にできない。
市街中心部、および環状線(5号線)の駅のプラットフォーム付近は、美術館か宮殿と見まがうほどに、花崗岩や大理石の豪華な装飾が施されている。





安全性

2010年3月に複数の駅構内で起きた連続爆破テロ事件では、30名以上の死者が出ている。日本の外務省海外安全ホームページによると、「十分注意」すべき「危険情報」が出ており、モスクワ市内においては、「テロの標的となる可能性がある場所(公共交通機関など)にはできる限り近づかない」とある。
「少なくとも、一見して外国人と分かる日本人は、夜、一人での乗車は避けたほうが良い。バレエやオペラ鑑賞後の夜間の移動手段は、信用のおけるタクシー、あるいはハイヤーを使って」と現地の人が言っていた。
なお、駅の構内にはあちこちに制服のセキュリティー要員がいる。警官や軍人ではない様子。
現地の人々にとってはごく一般的な移動手段であり、自分の印象では、平日も週末も、昼間はアブナイ雰囲気は全くない。


by h9w457y8i | 2012-03-09 13:21 | ロシア | Comments(2)
Commented by desire_san at 2012-03-13 08:55
こんにちは。
私もロシアに旅行で行きましたが、怖くて地下鉄は乗れませんでした。
旅行会社の人からもやめた方がよいといわれたものですから。

そんなこともあり、モスクワ地下鉄のお話は大変興味があり、私としては大変おもしろかったです。
モスクワ地下鉄、やっぱり一度乗ってみたいですね。

ところで、東京では今年はフェルメールの作品で最も有名な「真珠の耳飾りの女」などがきますので、この機会に今まで来日したフェルメールの作品の感想と私の読んだ本を整理して、フェルメール絵画はなぜこんなに魅力的かをまとめてみました。ぜひ一読してみてください。

ご感想、ご意見などどんなことでも結構ですから、ブログにコメントなどをいただけると感謝致します。
Commented by h9w457y8i at 2012-03-17 08:32
>desire_sanさん
こんにちは。宮殿のような駅や列車の写真を撮れなかったのは残念です。のちほどそちらにお伺いいたします。

日本だけでなく、世界各地の世界遺産見学のしかた、海外鉄道の乗り方、各地を訪れた時の街角スナップも。


by h9w457y8i

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